ちょっとした機会があり、久しぶりに熱海にきました。
実家が神奈川だったこと、大学のキャンパスが一時期神奈川県にあったことから子供の頃から大学時代まで伊豆近辺にはよく来ていました。
とくに大学浪人時代に勉強の合間に親友の車に乗せてもらい箱根から伊豆をよくドライブし、熱海もよくとおったのを覚えています。
また、大学を卒業し、社会人になりたての頃は熱海旅行に行くこともあり、私の取っては比較的身近な場所でした。
その当時の印象は「どこかあか抜けない温泉の街」。
そのように感じた明確な理由は覚えていないですが、街全体の印象だと思います。
その当時から20年近くが経ち、地域活性化に対する興味が大きい中で今の熱海ってどんな感じに映るのかという期待を持ちつつ出かけました。
今回は熱海市の北東にある伊豆山にあるホテルを拠点に熱海でファミリーフィッシングという企画です。
初日は、熱海の南西に位置する熱海港海釣り施設で釣りをしました。
平日ながら釣り場はほぼ一杯の状況の中、なんとか四人分の場所を確保し、晴天ながら時より強い風が吹く中、釣り準備を開始。
高さ5mくらいある防波堤から海を除くとなんと15-20cmのイワシの大群が!更に防波堤の際にはネンブツダイやイスズミの大群がいるではないですか。
それだけでも子供は大興奮なのですが、それに加えて時より現れるメートル級の魚、シーバス(スズキ)がいるではないですか。それも一匹ではなく時に4-5匹で悠然と現れるのです。
そんなものを見せられ、子供たち大興奮の中でアジ釣り用のサビキ仕掛けで釣りを開始。
イワシは入れれば釣れるという爆釣、イワシは最初から最後まで釣れ続けました。
しかし、人の欲は止まりません。
子供たちはすぐにイワシには飽き、違う魚を狙いだす。ターゲットはネンブツダイとイスズミ。
こちらも同じ仕掛けで雑作もなく釣れてしまいました。
そして、とうとう子供のターゲットは強敵シーバス(スズキ)へ。
しかし、こいつは相当の強敵。手を変え品を変え挑戦するもなかなか釣れず。
そうこうしている間に釣り施設が閉まる時間となり、数えきれない数のイワシ、ネンブツダイという釣果を残し撤収。
ちなみにホテルに戻っても元気な子供たちは遊び足らず、屋外にある温水プールに行きましたが、そのプールがあまりにきれいで潜るとまるで星空の中を泳いでいるようだったのでその動画を紹介したいと思います。
二日目は、前日と同じ熱海港海釣り施設で釣りをしようと考えていましたが、ほぼ一杯だったため断念。
考えあぐねたあげくに初島で釣りをすることに決め、初島に船で渡ることに。
船は1時間に1本くらいの頻度で出ており、熱海から25分つきました。
空中に投げられたお菓子をキャッチして食べるとカモメを見ながら船は初島に向かいました。
初島は熱海市の1時間程度歩けば島を一周できる小さな島です。
実は初島は2回目ですが、1回目は男4人の旅行で島に着いたらホテルにチェックインし、ホテル周辺を少しうろうろした以外はホテル内で酒を飲んでカラオケで騒いだだけだったためほとんど印象がありませんでしたが、今回改めいろいろ見てる中、海がきれいで透明度が高いところだなという強い印象を持ちました。
メインの防波堤は釣り人で一杯だったため、歩いて10分ほどのところにある第二漁港で釣りをしました。
第二漁港は熱海港と異なり海中に全く魚が見えず、熱海港釣り施設でのものすごい魚影を見ているだけに最初の印象は、「釣れそうにないな・・・」でした。
しかし、竿を出してすぐその印象は間違っていることをしりました。
釣りを開始してから入れ食い状態で、ネンブツダイ、イスズミ、ベラなど入れれば釣れるという状況になりました。
また、しばらくするとメジナのような大きな魚影が!そう、この島は皮と身の間にたっぷりを脂を蓄えるメジナが結構簡単に釣れることで有名なのです。
さらに海底をじっとみているとヘビのようなシマシマな生き物が動いているのです。
釣りを始めた当初は風も強く、そのため海面が波打ちあまりよく見えなかったこともあり最初は何かよく分からずほおっておきましたが、しばらくし海が凪いでから改めて見てみるとなんとウツボでした。
それも1匹ではなく、時に2匹、3匹と泳いでいるのです。しかも、長さは1m以上!
例のごとく釣れ過ぎると飽きてしまう子供たちがウツボを狙わない訳がありません。
特に長男は必要に狙い続け、とうとうウツボをかけました!格闘すること数秒、「ブチ」という音とともに、釣り糸が切れてしまいました。。。
これが今回の釣りのメインイベントでした。
今回は残念ながら大物が釣れませんでした釣りの腕がメキメキ上がっている長男と次回のリベンジを近い初島での釣行を終えました。
昼ご飯もまともに食べずに釣りに没頭していたためお腹はぺこぺこ。
最終の帰りの船を待つ間に漁港近くの魚料理屋さんでカサゴ煮付け定食と刺身定食、海苔ラーメンをいただきました。
カサゴ煮付け定食のカサゴは驚くべき大きさとうまさ、刺身定食のイサキとイカの刺身は新鮮さが伝わるコリコリ感とうまみ。
しかも、閉店間際に入店したにも関わらず、とても優しく我々家族をもてなしてくれたお店の方々の優しさは格別でした。
実は熱海に到着した日の夜に夕飯を食べるべくホテルで地元のレストランを調べていたところ一軒のイタリアンが目に入り、行ってみました。
お店周辺に着いてみると路地の間にひっそりと出ているお店の看板を発見。
正直に言えばお店の外観を見た瞬間によくあるリゾート地の不慣れなイタリアレストランかなと思い、あまり期待していませんでしたが、最初の料理を食べてみてびっくり。
私自身イタリアンレストランで働いていたこともあり、自分自身もイタリアンを作り、40半ばになるまでそれなりに多くのお店でイタリアンを食べてきた私ですがかなり、びっくりなうまさでした。
それも一品だけおいしいという訳ではなく前菜からパスタ、メインどれをとってもうまく正直驚かされました。
翌日もそこで食べようと思い、17時の開店と同時に行ったにも関わらず既に予約で一杯とのこと、前日入れたのはかなりラッキーだったようです。
みなさんも熱海に行くことがあれば立ち寄ってみてください。おすすめですよ。。
これまでも何回か釣りに一緒に行っているが餌付けだったり、釣れた魚を針から外すことだったり、絡まった仕掛けをほどくことができなかった長男が、今回の釣行の終わりにはすべてできるようになっていたこと。
やはり、根気よく、そしてちゃんとやり方を教えること+子供の好奇心と狩猟本能(?)=何でもできるようになるということですね。
これまで一人では釣りが出来なかった次男が今回初めて自分で竿を持ち魚を釣ったこと。
一度一人で釣れるとそれからは竿を触ると怒るという状態となり、自信を持つとより一層自分でやりたくなり、更に上達するということですね。
そして、子供たちの寝顔を見ながら、そんなことを考えていると自分も子供が勇気づけられる生き方をしなければならないと感じるのでした。
最後にちょっと熱海市について調べてみました。
ご多分に漏れず急激に少子高齢化が進んでおり、平成26年の高齢化率は41.6%。
熱海市の財政状況は、観光収入を軸とした安定した財政力を背景に類似7団体の中ではずば抜けた財政力を有しています。
印象としては現在は貯金を縮小させててでも借金である地方債残高を縮小させ、将来への負担を減らす努力を行っている様子が見受けられます。
【人口推移】
・平成7年から26年の19年間で人口は約15%減少
・その間高齢者数は1.65倍になり、20歳未満の若者数は約半分に
・そのため高齢化率は21.3%から41.6%に上昇
【 財政状況】
・財政の柔軟性を見る経常収支比率は恒常的に80%を超えており、財政の硬直が見受けられる(平成24年度は類似7団体中4位)
・市の財政力を見る財政力指数はほぼ1であるため(平成24年度で0.91)ほぼ富裕団体といえるが平成20年以降年々下がっていることが気になる。
・また、借入金である地方債残高は年々減少しており(平成20年:18,847,516千円→平成24年:16,417,631千円)、それにあわせて将来負担率も下がっており、将来へ借金を残さないような市政を心がけていることが分かる。
・類似7団体と比較した時の顕著な特徴は、
・極端に第三産業に偏った産業構造であること(86.1%が第三次産業:類似7団体平均は73.2%)。
・歳出に占める人件費比率が高いこと(33.3%:類似7団体平均は27.1%)
・また、財政力指数がずば抜けて高いこと(0.91:類似7団体平均は0.4)
・将来への貯金である財政調整基金は類似7団体平均を大きく下回っていること(971,673千円:類似7団体平均は2,187,557千円)である。
この旅行を通して感じた熱海の印象ですが、景気が良くなってきたせいか再開発が進んでいるようで、あちこちの建物で改修工事らしき工事が進んでいること。
また、今にぎわっているのは熱海港のある中心街ではなく、熱海市の北東にある伊豆山エリアらしく、星野リゾートなどのリゾート施設があったり、近代美術館や新しくきれいな病院が建っていたりと見た目に活気を感じました。
同時に地域ブランド認定にも力を入れているようで熱海のコンビニに熱海ブランド認定されたお菓子等を販売するコーナーなどもありました。
上記データ及び熱海市のホームページを見る限り熱海もご多分に漏れず少子高齢化により人口が減少しているため、その対策として交流人口を増やすと同時に定住人口を増やす努力をしている姿勢を感じました。
また、印象ですが、熱海は都心からも近く、その観光資源は温泉や美術館、リゾート施設、海に面した大きく新しい病院など裕福な高齢の方がゆっくり過ごし、その高齢者に若い世代がサービスを提供している街と言う印象を受けました。
高齢者が現役世代の4倍の資産をもっていると言われている時代において、そこに焦点を絞り、その年代が好むようなまちづくりを推進し、ある意味高齢者から若者にお金が流れる仕組みを提供しているという意味では熱海はかなり先進的な街なのかもしれない。
2014年11月14日
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