以前こちらのブログ「那珂湊港ファミリーフィッシング」でもご紹介したことがある那珂湊港にまたまた行ってきました。
実は那珂湊港には年に数回来ており、今となっては私のホーム釣り場といっても良いくらいよく来ていることもありそれなりに釣り場の特徴や釣れる魚なども知っているため今回のブログでは今回の釣行の結果に加えて釣り場としての那珂湊港の特徴などについてもご紹介したいと思います。
那珂湊港はとても広い釣り場ですが、北側から所謂外堤防と言われる「釣りエリア①」と「釣りエリア②」、内堤防の「釣りエリア③」と「釣りエリア④」、そして那珂湊港のもっとも内側の「釣りエリア⑤」の大きく分けて5つのエリアに分かれています。
それぞれエリア毎に釣り場に特徴があり、釣れる魚も異なるため一つ一つご紹介したいと思います。
「釣りエリア①」は、我々が一番良く行くエリアですが中でもその内側エリアは足場もよく安全なのでとても気にいっています。
また、このエリアは他のエリアに比べて人が少なく周りを気にすることなく釣りができる点も気に入っている理由の一つです。
一点難があるとすればトイレがとても遠く(それが人が少ない理由の一つだと思いますが)車の運転ができない私の妻は片道30分弱かけてトイレに行かなければなりません。
ただ、足場がとても良く、堤防の幅も広い上に車を停めるところも防波堤の入り口付近(駐車エリア①)に十数台の車を止めることができるオープンエリアがあるためトイレ事情を除けばファミリーフィッシング向きなエリアだと思います。
季節にもよりますがこのエリアの内側ではチョイ投げでハゼ、キス、カレイ、シャコなど、ブッコミ釣りでセイゴ、サビキ釣りでサッパやアジなどが釣れます。
また、先端の方に行くとクロダイも釣れます。
私はいつもこのエリアで釣りをするときにはチョイ投げ仕掛け、ブッコミ釣り、泳がせ釣り、サビキ釣りなどを楽しみますが、チョイ投げやブッコミをするときには魚の通り道である船道(マップの黄色い線)を狙って釣ると釣果が上がる印象があります。
また、このエリアでは防波堤の上から縁を覗き込むと波が穏やかで天気の良い日には手のひらくらいの大きさの精進カニがたくさん見えますので、子供と一緒に網ですくったり、鯖の切り身を餌に釣ったりする楽しみもあると同時に獲った精進カニを味噌汁にするといい出汁が出てとてもおいしくいただけることもこのエリアで釣りをする理由の一つです。(精進カニの画像はこちらのブログをご覧ください。)
今回の釣行では、「釣りエリア①」の一番先頭辺り(赤い星じるしのところ)でブッコミ釣り、サビキ釣り、サビキで釣ったサッパを餌に泳がせ釣りを楽しみました。
「釣りエリア②」は「釣りエリア①」の先になりますが駐車エリアから遠くなる上に足場もそれほど良くなく、満潮と強風・高波が重なると波をかぶることもあるためファミリーフィッシングにはちょっと不向きかもしれません。
また、「釣りエリア①②」共に外側は波風が強いことが多く、堤防が高く、足場もテトラであるためこちらもファミリーにはお勧めしません。
しかし、このエリアでは時にイシモチの数釣りが楽しめますので台風後の海が濁っているときなどには狙い目かもしれません。
ただ、「釣りエリア①」から外側に投げると根掛りが多く、波風が強い時には釣りにならないため「釣りエリア②」まで移動して狙った方が良いと思います。
また、このエリアでは高いテトラを少し降り、フカセ釣りでクロダイを狙っている方を時より見ますが釣果は良くわかりません。
さらに「釣りエリア②」の先端付近ではマゴチを狙っているルアーフィッシャーを見かけますが、一度30-40cmクラスのマゴチを4-5匹ストレンガーで持ち帰っている方を見たことがあり、タイミングが合えば大物・数釣りの両方を楽しめるようです。
「釣りエリア②」の内側で数回釣りをしたときにはウミタナゴ、タコ、キスなどが釣れましたが数・型共に駐車場から延々歩いていく労力に見合う釣果ではなかったため最近は一人の時でも行かなくなりました。
「釣りエリア③」は、「釣りエリア①」に次いでよく行くポイントです。
このエリアは車を横付けできるため釣具の積み下ろしが楽だったり、雨天時や寒い時にはすぐに車に避難できるため気軽に釣りを楽しめるエリアだと思います。
また、足場もよく、トイレや自動販売機も近くにあるだけでなくそこそこの釣果も期待できるため小さなお子さんがいるファミリーには最適かもしれません。
このように条件が揃っていることもありとても人気があるエリアなので早起きをして場所取りをしないと良い場所は取れないポイントでもあります。
私はこのエリアではチョイ投げ、胴付き仕掛け、サビキ釣りをしたことがありますが、チョイ投げや胴付仕掛けでハゼ、シャコ、キス、アナゴが、サビキ釣りではサバ、アジ、サッパなどが釣れました。
また、このエリアでもクロダイをウキ釣りで狙う方が多く、カイズサイズのものは釣っているのを見たことがあります。
「釣りエリア④」は駐車場やトイレが近いため那珂湊港で釣りをし始めた頃はよく釣りをしました。
しかし、人が多い割にはあまり釣れた記憶がなく、また風を防ぐものが何もないため少し風が吹くと釣りにならないため最近は全く行っていません。
ただ、数年前の夏ですが堤防の根元から船道に沿って投げ釣りをしたことがあり、その時には良形のキスが良く釣れたのを覚えています。また、その時にはタイミングがよかったのかカレイや舌平目、大型のノコギリガザミなども釣れ、とてもいい思いをさせてもらったことを覚えています。
また、同じく夏場でしたがテトラからフカセ釣りをしたときにはアジがパラパラと釣れたことがありますし、防波堤の先端付近ではメジナ釣りをしている方を見かけて記憶があります。
一方このエリアの内側のエリアではクロダイ釣りをしている人が多い印象があります。私も一度クロダイを狙ったことがありますが、その時にはクロダイは釣れず、代わりに大きなボラが釣れたのを覚えています。
「釣りエリア⑤」はおそらく那珂湊港では最も釣りがしやすいポイントではないかと思います。
マップ上では一部しか丸で囲んでいませんが、実はお魚市場を囲む一帯で釣りができます。
車も近くに止められますし、トイレも近く、お魚市場も近いため食べ物・飲み物には困ることがなく手軽に釣りを楽しめるエリアだと思います。
一つ難点があるとすれば、やはり釣りがしやすい場所は人が多く混み合っていること、そして船がたくさん停まっているため意外と釣りができる場所は少なく、船の間から釣りをしなければならないため釣り方も制限されることです。(ちょっと油断すると船に糸が絡んだりするためチョイ投げやサビキ釣りが限界)
このエリアは港の一番奥であるため個人的には魚が回ってくる気がせずあまり釣れる気がしないため私は釣りをしたことがありません。
そのため何が釣れるのかわかりませんが、週末にはたくさんの方が釣りをされていますのできっと何かが釣れるんだと思います。
ちなみに聞いた話ではサビキ釣りやちょい投げでアジやハゼが釣れるようです。
以上が今までの私の那珂湊港釣行を踏まえた那珂湊港のご紹介ですが、私は基本的に春から秋にかけてしか釣りをしないため上記の情報もこの期間の釣果情報とお考えください。
ここからは今回の釣行について当日の天候や潮回り、仕掛けや餌、釣果などについてご紹介したいと思います。
釣行当日は9月終わりの週末でしたが、風もなく天気がよかったためとにかく暑い日でおそらく気温は30度近くあったと思います。
当日は中潮で釣行時間である10時から15時は下げ潮から潮止まり、上げ潮へ潮が動くタイミングでした。
今回は仕掛けを3種類用意しました。
まずは、ファミリーフィッシングの定番であるサビキ釣り。
サビキ釣り仕掛けと言っても実は数種類あり、擬似餌が付いたもの、ハリのみでアミコマセをつけるもの、さらにはカゴを上につけるもの下に付けるものがありますが、今回は写真のような擬似餌ハリでカゴが下についているものを使いました。
ハリにアミコマセをつける仕掛けも使ったことがあるのですが、ハリの数が多い上に子供が扱うとよく絡むため最近はあまり使いません。
また、カゴを仕掛けの上につける仕掛けも使ったことがありますが感覚的にカゴが下にある方が釣れるような気がするため今ではカゴを一番下につける仕掛けを使っています。
釣り方は簡単で一番下のカゴにアミコマセを入れ、防波堤から垂らすだけですが時より竿を煽りカゴに入っているアミコマセが出るようにすると良いと思います。
また、集魚剤の入ったコマセを購入し、サビキ仕掛けを垂らした周辺に撒くと魚が寄ってくるためより効果的だと思います。
食いが悪い時には擬似餌ハリの上から更に小型のさし餌用のエビをつけて釣ると食いがよくなるため今回も挿絵用のエビを付けて釣りをしました。
2本目・3本目の竿では、セイゴ・フッコ、あわよくばシーバスを狙ってブッコミ釣りと泳がせ釣りをしました。
普段はブッコミ釣り仕掛けの餌としてアオイソメの太めのものを使うのですが、今回はベニイソメ(アオイソメと変わらないですが色が赤っぽい)を使いました。
ベニイソメは今回初めて使いましたが、釣り餌屋さんの触れ込みによるとベニイソメはセイゴやカレイ、マゴチ釣りなどに向いており、アオイソメはハゼ、キス釣りに向いているとのこと、今回はセイゴ狙いだったためベニイソメにしました。(写真はベニイソメ)
なお、泳がせ釣りの餌はサビキ釣りで釣った生きたサッパ(コノシロ)を使いました。
本当は小アジがよかったのですが、アジが釣れなかったため比較的すぐに釣れた小型のサッパ(10cmくらい)で代用しました。
釣り方は簡単で図の仕掛けのように生きたサッパの口にハリを付け、軽く投げるだけです。
こんな感じで釣りを始めたのですが、最初に大物を釣り上げたのは6歳の次男でした。
サビキ釣り仕掛けが付いた竿を防波堤においたまま、水面を見ながら竿を上げ下げしていたら突然糸が横に走り、大騒ぎ!(笑)
あげるのを手伝いに行こうとする間も無く竿をガッと持ち、次男が大きなウミタナゴを釣り上げました。体長20cmくらいはあったと思います。
このウミタナゴが次男が釣った魚の中でももっとも大きかったこともあり、普段はすぐに釣りに飽きてしまう次男ですが、ウミタナゴを釣ったあとは夢中で釣りをしていました。笑
その後、潮止まりの時間となりアタリがピタッと止んでしまいましたが、下げから上げ潮に変わり潮が動き出したタイミングで次の大物がきました。
釣り上げたのは釣り好きの74歳の義母でした。
釣りが大好きなので子供達を連れて釣りに行き時には時より一緒に行きますが、これまではあまりいい思いをしたことがありませんでした。
でも、釣りが本当に好きなので釣れなくても我慢強く竿を持ちアタリを待ち続けます。
そんな義母がサビキ釣り仕掛けの付いた竿を手持ちで持っていたところまたしても糸が横に走る強いアタリが!義母は「パパー、パパー助けてー!」と叫んでいました。笑
駆けつけて一緒に上げましたが、お腹がパンパンに張った肉付きの良い体長25cmくらいある立派なカイズでした。(写真が釣ったカイズ)
この一匹がこの日最も大きな魚だったため、義母はますます釣りにのめり込んでしまい、帰る時間になってもなかなか竿を仕舞ってくれず少し困りました。笑
ちなみに子供達や義母がサビキ釣りをしているときに私はといえばブッコミ釣り仕掛けと泳がせ釣り仕掛けの竿を見ていました。
ブッコミ仕掛けには時より強いアタリがあったのですが、なかなかフッキングすることが出来ず、合わせてみると魚がいる感触がない状態が続きました。
サッパをつけた泳がせ釣り仕掛けにも2度アタリがありましたが食い込むのを待っている間に二度とも餌を持っていかれてしまいました。。。
このままでは父親としての面目が丸つぶれですが、ここで終わらないのも父の意地。(笑)潮が下げから上げに変わったタイミングでまたしてもブッコミ仕掛けの竿に大きなアタリがきました!
それまでは食い込ませるためにしばらく待っていましたが、今回は早めに合わせたところ手元に重量感が伝わってきました!上げてみると25cmくらいのセイゴでした。
ということで今回の10時から15時過ぎの5時間の釣行で20cmくらいのウミタナゴ、25cmくらいのカイズとセイゴ、そして、小型のサッパやこっぱメジナ数匹という釣果でした。
なお、今回釣った魚のうちウミタナゴ、カイズ、セイゴ、そして、隣のおじさんからもらった大型のサッパを食べるために持ち帰り、ウミタナゴは焼き魚に、セイゴはアライに、皮の美味しいカイズは皮目を湯引きし刺身に、そしてサッパは甘酢付けにし美味しくいただきました。
中でもカイズの湯引きは皮がコリコリして本当に美味でカイズを狙う人が多いのも頷ける味でした。
こちらは今回の釣行時に撮った写真や動画をまとめたものですので、よろしければご覧ください。
やっぱり秋は釣れますね〜。
今回の感想はこれに尽きます。(笑)
ただ、秋でも潮が流れていない時間帯は全く釣れませんので、タイドグラフや潮見表で潮流時間を確認した上で釣りに行くことをお勧めします。
那珂湊港には5年くらい通っていますが、今回のようなサイズのカイズを釣れたのは初めてでしたし、個人的にはカイズやクロダイ釣りは非常に繊細な釣りであるという印象が強かったのですが、サビキ仕掛けで釣れたことには少し驚かされました。
また、もう一つ驚いたことは小さいながらもメジナが釣れたことです。
実はこの数日後に一人で那珂湊港の同じ場所で釣りをしましたが、その時にはサビキ仕掛けで体長25cmくらいのメジナが数匹釣れました。
「釣りエリア④」ではメジナが釣れているのを見たことがあるのですが、今回我々が釣りをした「釣りエリア①」では初めてだったため驚かされました。
メジナは小さくても引きが強いので釣るにはとても楽しい魚である上にこちらもクロダイ同様とてもおいしい魚なのでメジナ狙いで行ってみるのもいいかもしれません。
ということで以上が今回の釣行結果ですが、しつこいようですが秋は本当に釣れますね〜。笑
この季節はもう少し続くと思いますので、週末に少し早起きして那珂湊港で釣りをするのはいかがでしょうか?
ちなみに小さなお子さんを釣れて行く時にはライフジャケットを忘れずに!
終わり
2017年9月24日
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