48時間耐久釣行(笑)

〜良形グレ・カサゴ、超大型アナゴなど〜

2021年6月12日

中学最後の試合が終わり、よく頑張った長男を労うべく3週連続で船形漁港へ出動。(笑)

前々回「ノッコミ後期のチヌ狙いで意外なゲストが?!」は30cmの食べ頃グレと思わぬ嬉しいゲストヒラメをゲット、前回「チヌ爆釣!!」は数・サイズ共に自己新となるチヌが爆釣でした。

そんなこともあり長男がどうしても行きたいというので3週連続の船形釣行となり私は紀州釣りでチヌを、長男はルアーやエギングでシーバス・イカ狙いからスタート、そして、時間の経過と共に泳がせ、ぶっ込みなどと釣り方を変えながら仮眠をとりながらの48時間釣り、今回はそんな釣行です。


なお、船形漁港の場所、周辺環境などに関する基本情報については以前のブログ「ノッコミ期 36cmのチヌゲット!」をご覧ください。


当日の様子

天候・潮

BIの画像

12日(金)船形
天候 晴れ

風 東南東の風 3-4mくらい
気温 22度前後
潮 大潮 潮高差 約160cm(満潮158cm:0419、干潮-2cm:1120、満潮154cm:1820、干潮96cm;2330)


13日(土)船形
天候 晴れ時々曇り
風 南の風 1-4mくらい
気温 23度前後
潮 中潮 潮高差 約160cm(満潮157cm:0449、干潮-1cm:1159、満潮151cm:1900)


初日は風も穏やかで天気もよかったため絶好の釣り日和。
また、大潮ということもあり潮もよく動いたため釣りには最適なコンディションでした。
2日目は初日と天候等はあまり変わりがなかったのですが風向きが変わり、正面からの風の時間が長くなったため多少体感での気温が下がって感じました。また、向かい風ということで多少釣りしづらい時間がありました。


また、2日目は17時くらいから平砂浦に移動し、日が暮れてから平砂浦でルアー釣りをしましたがこちらも向かい風でしたがルアー釣りに支障が出るほどではありませんでした。


釣り座

船形の写真

初日の釣り座は前回・前々回同様、船形のとあるテトラ帯の真ん中辺り、2日目はいつも場所に先行者がいたため手前で釣りをしました。
2日目の釣り座は撒き餌バッカンを置くとあとは人一人が立てる足場のみだったため足場があまり良くなく少し苦労しました。


初日の釣り座の前のポイントの様子については前回・前々回釣行をご覧いただければと思いますので今回は2日目の手前の釣り座のポイントについて少しご紹介します。
正面手前は思った以上に水深がありおそらく竿4−5本先くらいまでは竿一本前後の水深はあったと思います。正面から右側に向けて水深が浅くなり、左側は正面と同じくらいの水深が続いている様子でした。
また、これは船形の特徴なのかもしくはテトラ帯の特徴なのか奥に行くほど水深が深くなるかと思いきやそうでもなく竿4−5本先が一部浅くなっていたりしますが、今回の釣り座の前のポイントもそのような感じでした。


ちなみに2日の釣り座は水中にかなりのストラクチャーがあるらしく、沈めてしばらく置いておくと100%根がかりするため横の釣りより縦の釣りが向いているポイントからもしれません。そのためぶっ込み釣りや、全層フカセ釣りには向いていないポイントだと思います。


なお、初日・2日目通して潮通しがよく、そのためか水もクリアで偏光グラスをかけてみると水中が丸見えでしたが2日目の早朝に目の前のテトラ側をゆうに70−80cmを超えるイシダイが悠然と泳いでいき、度肝を抜かれました。笑
船形の魚影の濃さを改めて思い知らされました。


タックル・仕掛け・さし餌・まき餌


今回は紀州釣り、サビキ、穴釣り、泳がせ、ぶっ込み、ルアー、へち釣り、フカセと色々な釣りを楽しみましたが紀州釣り、泳がせ、フカセのみご紹介し、ルアー等については釣れたもしくは当たりがあったルアーのみご紹介します。


<紀州釣り>

ロッド:0号 5.3m

リール:1500番

道糸:ナイロン(サスペンド)1.5号

ウキ:ダイワウキセンサーSlim

ハリス:フロロ1号

極小サルカン

ハリ:4号のチヌ鉤

ガン玉:なし


タックルは前回・前々回同様完全紀州釣り仕様でできる限り仕掛けは軽くするためハリスは1号、サルカンは極小、ガンだまなし、ウキは前回のあたりウキのダイワウキセンサ一本。


撒き餌はアミコマセ、米糠、砂、押し麦、細引きさなぎ王道のミックス、ただし、砂の量が少なかったのか、アミコマセもしくは水の量が多かったのかなかなかダンゴが割れず苦労しました。
刺し餌はレギュラーメンバーであるオキアミイエロー、食い渋りイエロー、さなぎ、コーン。今回のあたり餌も食い渋りイエローでした。


<泳がせ釣り(ぶっ込み)>

ロッド 10フィート ルアーロッド
リール 4000番
ライン 4号ナイロン
捨て錘ハリス 1.5号ナイロン(50cm)
泳がせハリス 3号ナイロン(矢びき)
サルカン 中くらい
ハリ 剣付きマルセイゴ17号
オモリ 15号(捨て錘)


泳がせハリスを誘導式にし、狙う深さを変えられるようにしたが基本海底1mくらいの棚を狙いました。
餌は10-15cmの小サバ、小アジで背がけ、鼻がけ、口がけなど色々な形で試したり、鯖の切り身をつけたりして狙いました。


<ルアー>

コアマンVJ-11
シマノサイレントアサシンイワシカラーフラッシュブースト 140F
DUO メタルジグビーチウォーカー 80mm 40g 水色レインボー


釣果・釣行

釣行を振り返り

アイゴ、グレ、タカノハダイの画像

(船形テトラ編:初日)


初日の昼はいつものポイントで私は紀州釣りチヌ狙い、その隣で長男がルアーでシーバス、エギでイカ、サビキで夜の泳がせ用の小サバ・小アジ、へち釣りでチヌを狙いました。


紀州釣りは相変わらずコッパグレが湧いておりバンバン釣れるのですがチヌの当たりはなく、途中大型のアイゴが釣れましたがあまりパッとせず。
ただ、途中地球を釣ったような重い当たりがあり、引き上げてみると大型のタコがかかっていたので底どりはできていたのかもしれません。
(結局このタコはタモ入れに失敗し、手前の海藻につかれてしまい切らざるを得なくなりましたが。笑)
ただ、全般的には今ひとつウキ下やだんごを当日の状況に合わせることができず終わった感じでした。


長男の方はルアー、エギ、へち釣り(穴釣り)で当たりがあり、へち釣りでは大型のベラやタカノハダイをゲットしていました。
その他の時間はとにかく夜の泳がせ釣りに向けてせっせと小サバと小アジをサビキで狙っていました。


日が暮れてからしばらくはルアーやエギを一緒に投げていましたが、途中で私が投げたVJに当たりがありやりとりの末手前まで持ってきたのですが、そこで痛恨のフックはずれ。。。あとで見てみたところフックが錆びており、ハリスや各部の結束と同じくらいフックの確認の重要性を痛感しました。


ルアー釣りがひと段落したところで泳がせ釣りにシフト、昼間に釣った小サバ、小アジをつけてぶっ込み、ウキ釣りで泳がせ釣りに挑戦。
実はここからが大変でした。笑
やはり生き餌を使った泳がせ釣りは強いですね。
ぶっ込みの方は鈴を付け、竿を2本出してやっていましたが入れては鈴がなるし、餌替えのタイミングで餌をチェックすると小サバの腹や目が食われていることが続き、さらにはウキ釣りの方の泳がせではちょっと目を離している間にウキがあらぬところに運ばれており、あげてみるとやはり頭をかじられていたり。笑


そんなこんなで最終的にはカサゴの2匹と大型のアナゴが釣れましたが釣れた魚以上に興奮の時間でした。
なお、実は途中で生きた小サバと小アジがなくなってしまい、そこからは冷凍の鯖の切り身を使ってぶっ込みをしたのですが、そこから当たりが遠のいたためもしもう少し生きた小サバや小アジを釣っていたらシーバスかイカが釣れていたかもしれません。


タケノコメバルの画像

(船形湾内編)


当たりも遠のいたこと、あまりに眠いことから深夜0時くらいに一度撤収し、荷物を車に戻したのですが、車を止めている前の湾内の堤防の縁をふと長男が覗き込んだところ巨大な魚影が!
そして、深夜からの第二ラウンド開始です。。。笑


ライトで照らすと魚が逃げてしまうためはっきり分かりませんでしたが巨大なチヌかもしれないということでまずはカニ餌でへち釣りに挑戦。
しかし、しばらくすると正体がシーバスであることが判明。長男は素早くルアーに変更、私が代わりにへち釣りを継続。
そこから3時間(笑)、深夜3時まで粘りましたが見える魚はやはり釣れないのか我々の釣り方が悪かったのその巨大は魚を釣ることはできませんでした。代わりにへち釣りでタケノコメバルを1匹釣り、その日の釣りを終了しました。ちなみに釣った時にはそれがあの高級魚のタケノコメバルだとはわからず、毒魚っぽかったのでリリースしてしまいました。(笑)


船形の画像

車の中で仮眠を取り、迎えた2日目。

私は睡眠1時間半ほどで目覚め、長男を残し、フカセでチヌを狙うべく釣り場へ。いつもの釣り座は先行者に取られていたため調査も兼ねて釣り座を構えたことのない手前で釣行開始。


さすが船形、朝から魚っけムンムンで撒き餌を撒くとグレの群れが乱舞。笑
手前には小サバと小アジの群れが。
テトラ際にはベラやフグなどの魚影が。
さらには私の目の前を80cmを超える大きなイシダイが悠然と泳いでいきました。笑
あまりにも大きく、みたことがないサイズだったため釣ろうとも思えず、ただボーゼンと見送りました。笑


ちなみにフカセ釣りの釣果はどうだったかというとコッパグレは狙えば無限に釣れたでしょう。笑
また、途中大型のグレもかかりましたが手前のテトラに潜られ切られました。


私はチヌ狙いのためフカセでも底を這うくらいウキ下を取りますし、実際には全層釣法で沈めや000のウキを使って仕掛け全体を沈めて釣りをしていたのですが、このポイントは根が荒く、仕掛けが深場に馴染む=根がかりとなるため途中からウキを3Bに、合わせてガン玉を3B+にし縦に沈める方法を取りましたがこの辺りでの実績上この方法ではグレは釣れてもチヌは釣れないことを知っており、最終的にはその仮説をさらに強める結果となりました。


おそらくですが、チヌは餌に付いているハリスを嫌う、もしくは波の影響で餌が縦に揺れることにここのチヌは違和感を感じるのではないかと思うが正解は魚ではないので分かりません。笑


途中長男が車から起きてきてイカ狙いでエギングし、何度も当たりがあったのです乗せるまでに行かず、正体がわからないままで船形を離れました。


平砂浦の画像

フカセの餌がなくなったこと、前夜から根がかりのためルアーやエギを大量にロストしたこともあり、夜からのルアーゲームに備え、ルアーとエギを調達するため船形を離れ釣具屋に向かいました。
何箇所か釣具屋を回ったのでですがほしいルアー、エギが見つからず、仕方なくヒラメ狙いで平砂浦に移動しました。


平砂浦に着いたのは日が沈むちょっと前の18時過ぎ。
ウェイダーやタックルの用意をしている間に日が沈み、たくさんのルアーマンが帰ってくる流れと逆行するように長男と私はビーチへエントリー。
多少向かい風のコンディションだったためビーチには誰もおらず、そこから長男と地形変化を狙ったランガンしました。


サーフのヒラメ釣りはこれで2回目ですが、おそらくこれまでの中では一番雰囲気があり、ボトムをヒットしているのか、魚がヒットしているのかわかっていませんでしたが(笑)絶えず竿に振動が伝わってきていました。
また、暗かったため定かではありませんが、時より白波の中ではねる小さな魚が見えたような気もしており、期待が高まる中でひたすらルアーを投げ続けていたところ、それは突然やってきました。


まずは長男がシタビラメをかけました。
そして、それをリリース後しばらくしてから長男に大きな当たりが!
そしてその直後にリーダーを切られ、ルアーごと持っていかれました。。。


その後、同じ場所に投げた私にも強い当たりが!
そしてまたルアーを持っていかれました。笑


その当たりたるやこれまでに感じたことがない衝撃的な当たりだったためどうしてもその正体を確認したくそれから3−4時間長男と二人で粘りましたが、当たりはそれで終わりでした。


振り返るとシタビラメが釣れたタイミング、当たりがあったタイミングはいわゆる下げ3分と言われる時間帯だったことからヒラメやシーバスなどのフィッシュイーター狙いには時合いがとても重要であることを改めて感じさせられました。


また、当たりがあったのは遠投後かなり巻いてきた手前だったこともあり、意外と手前にヒラメが付いていることも分かりました。


釣果

船形の画像

ということで最終的な釣果は下記の通り多種多様な魚が釣れたり、当たったり、見たり(笑)と通して非常に楽しい釣行でしたが、本命であるチヌ、シーバス、ヒラメが釣れませんでしたので次回に期待したいところです。


ちなみに釣りではなかったためカウントしていませんが実は初日の夜、船形の湾内で長男が大きなワタリガニを網で取り、実はそれも持ち帰りました。


初日

<紀州釣り>
グレ 多数
アイゴ
タコ
フグ 多数
小サバ 多数


<へち釣り(穴釣り)>
ベラ数匹
タカノハダイ25cm


初日夜釣り

<泳がせ(ぶっ込み)>
カサゴ2匹(20−25cm)
アナゴ1匹(50cm)


<泳がせ(うき)>
イカ(アタリのみ:泳がせのアジの頭が食われる)


<ルアー>
シーバス(当たりのみ:フックはずれ、コアマンVJ-11)


<へち釣り(湾内)>
タケノコメバル(25cm:カニ:上げ5分)
※ランカークラスのシーバスを数匹目撃


2日目(船形)

<全層フカセ>
コッパグレ 多数
フグ 多数
※80cmを超えるイシダイを目撃


2日目(平砂浦 夜)

<ルアー>
シタビラメ 20cm
ヒラメ(強烈なバイトで2回糸を切られる:ビーチウォーカー)


実食

魚の画像

上記のうち最終的に持ち帰ったグレ、カサゴ、アナゴ、ワタリガニをそれぞれ下記の調理法でいただきました。


グレ:刺身としゃぶしゃぶ
カサゴ:煮付け
アナゴ:天ぷら
ワタリガニ:蒸しガニ


今回のNo.1はいつもは唐揚げにするカサゴの煮付け。
長男と次男にほぼ全て食べられてしまいました。笑


グレしゃぶは鉄板の味。


アナゴの天ぷらはかなりうまかったのですが脂が乗りすぎていたため蒸してから揚げればよかったと少し後悔。


ワタリガニの蒸しガニは美味しかったのですがおそらく現地でカニを締めて持ち帰っていればもっとおいしかったと思います。


あとがき

船形の写真

今回はコロナの影響で満足に試合どころか練習もできない中でも自主練など自分でできることをコツコツと継続的にやり抜いた長男へのご褒美も兼ねて長男が行きたい場所でやりたい釣りを自由にやってもらいましたが、結果予想以上に過酷な釣りとなり、翌日は廃人のようでした。笑


当の長男はいつでもそうですがやり切った感があり、すでに私と一緒に次を見据えた作戦を練っています。笑


その作戦とは下記の通り。

①泳がせ釣り
・もっと日中にたくさんの生き餌を確保しておく。
・捨ておもりのハリスと生き餌のハリスの長さのバランスが重要
・オモリは10−15号
・餌の付け方はぶっ込みでは鼻がけ、ウキ釣りの場合は背がけ


②ルアー
・ワーム系(VJなど)が有効
・サーフでは飛距離よりもカラーや波動系が有効


③エギング
・エギにキビナゴを付けた釣り方が有効?


④ポイント、時間帯など
・船形の手前は根が荒いためそこ釣りには不向き
(次回は奥を調査予定)
・船形の湾内の堤防際は常夜灯があり意外とシーバス・チヌの狙い目?
・上げ七分や下げ三分がやはり狙い目
・サーフでのヒラメ狙いは夜でも意外といける
・サーフでのポイントは地形変化
ちなみに今回は
・流れ込み
・遠浅の中でも特に遠浅になっているポイントが当たりでした。


⑤食べ方
・カニは取れたらすぐに口から鋭い棒のようなものを刺し、閉める(その前に輪ゴム等でハサミを固定する)
・イカ、タコは目の間を刺して締める。
・アナゴは蒸してから天ぷらにする


ということで今回の48時間耐久釣行でしたが、私は1時間半くらいしか寝ていませんが成長期の長男は車の中や堤防の際やテトラの隙間で爆睡しており、おそらく日常と同じくらいの睡眠はとっており、私はそんな長男が寝返りの拍子に落ちないかとハラハラしながら見ていました。笑
そして、当の本人は炎天下の中で仰向けで爆睡していたため全身真っ赤になり大変な状態になっていました。笑


最終的には長男の気持ちの切り替えになれば良いかなと思いますし、長男の様子を見る限りそんな親の心配など杞憂に感じるくらい自立し、すでに前を向いて進んでいる様子であり、なんとも頼もしい限りです。


とまあ、今回は久々のK's outdoorらしい家族ネタを交えた内容でした。


最後まで読んでくださりありがとうございます。また、お会いしましょう。👍


終わり


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