10月の三連休にかねてから気になっていた「ワイルドキッズ岬オートキャンプ場」にいってきました。
当日は雨予報でしたが以前キャンプで豪雨に遭ったことがあり、その経験から雨キャンプに対する耐性ができているため迷うことなく当日キャンプ場に向かいました。
我が家のあるさいたま市からは首都高速5号線、C2中央環状線経由で湾岸道路に入り、そのまま東関東自動車道、千葉東金道路、東金九十九里有料道路、九十九里有料道路、県道30号を経由し国道128号に。そして、しばらくすると左手にワイルドキッズの小さな看板が見えてきます。
看板はあまり大きくなく見にくいので国道128号に入ったらすぐなので注意深く見た方がいいでしょう。
なお、我が家があるさいたま市からは三連休の初日の午前中の移動で概ね3時間、帰路も午前中移動で概ね2時間かかりました。
渋滞のポイントはなんといっても首都高速。特に5号線からどうやって湾岸に抜けるかが鍵ですので、C1環状がいいかそれとも葛西に抜けるC2環状が良いかはその時の渋滞状況次第で判断した方がいいと思います。
ちなみにこの三連休の往路ではC1に入るところがとても混んでいたのでC2を選択し葛西に抜け、結果ノロノロ運転はあってもほぼ渋滞はなく到着することができました。
チャックイン時間は13時ですが、12時前に到着したので時間調整も兼ねて食材などの調達に向かいました。
まず、食料ですが上記のルートで来る場合、ワイルドキッズの看板がある所を通り過ぎ、数百メートルの右手にLEOというスーパーがあります。また、その向かいにセイムスというドラッグストアがあるため日用品や薬も調達可能で便利です。
LEOですがさすが海の近くだけあり、新鮮な魚介類がたくさんあり、その新鮮な海鮮を生かしたキャンプ料理がいいかもしれません。
ただ、三連休の初日の土曜日午前中にはたくさん魚介類があったものの、仕入れのタイミングか、天候不良のため漁に出られなかったのか、はたまたキャンプ客が多く売り切れたか、翌日の日曜日には普通のスーパー程度にしかなかったため、ネタの状況次第でメニューを柔軟に考える柔軟性が必要かもしれませんね。
なお、コンビニ(確かセブンイレブン)は上記ルートで128号に入ってからワイルドキッズの看板があるところの間にあるので往路に立ち寄ると良いと思います。
また、釣りをする人のための情報ですが、釣具屋さんはコンビニと同様128号に入ってからワイルドキッズの看板までの間にありますが、その釣具屋さんのエサはあまり質が良くないので、私は、ワイルドキッズ、スーパーLEOを過ぎてすぐのところにある「釣侍」という釣具屋さん(上記マップの下部に記載)をお勧めします。
私もそこでエサと仕掛けのための道具を少し買いましたが、店員さんがとても親切で、しかも釣果情報なんかも教えてくれる上に生きエサがとても新鮮でオススメの釣具屋さんです。
買い物も済ませ、いよいよチェックインですがこのキャンプ場が面白いのはチェックインがドライブスルー方式であること。
といっても簡易チェックインで、予約の確認+場内マップによる予約サイトの案内のみでそのまま車で予約しているサイトまで入ってから、後でチェックインのために受付まで戻ってきて清算などを済ませるという流れです。
さて、なぜそういう仕組みなのか。その理由こそがこのキャンプ場の最大の特徴を表しているのですが、実はこのキャンプ場は岩山にへばりつくように立地しているため、狭い敷地にたくさんのサイトを詰め込んでいるためサイト内の道路がとてもせまく、サイト内を車ですれ違うことはほぼ出来ず、チェックインのために一時的に車を止めるスペースもない状況なのです。また、よくある一方通行の仕組みで、入口と出口を分けることもしてないため入ってくる車と出る車がかち合うとちょっと大変だと思います。
サイトは、もっとも管理棟やお風呂に近いAサイト、その隣にあるBサイト、山を越え、海側にあるCサイトから構成されており、今回我々は管理棟やお風呂が近いAサイトを利用しました。
Aサイトは、サイト自体もそれほどの広さがなく、さらにプライベート空間の演出を狙ってか道路沿いに所々木が植わっているのでサイト内に車を入れる時もかなりの注意が必要です。ちなみに私たちが設営している時に近くに入ってきた車が木にぶつけていました。。。
我が家族は最初に買い物を済ませてきたこと、早めにチェックインしたこと、広めのサイトを最初からお願いしていたことなどが功を奏し、大変な目には会いませんでしたが、それでも中日に車を出す時やチェックアウト時にはサイドミラーが木に枝にあたりながらの出車でした。笑
また、Aサイトは全て芝とホームページには書かれていましたが、我々が今回利用した31番はサイトの縁にちょっと芝があるくらいで基本砂地でした。。。
芝の方が寝心地がよかったりするのでちょっと残念でしたが、相当な雨が降ったにもかかわらず水はけがとても良く、寝るとき以外は実害がほぼなかったので良しとしますが、できれば次回までは芝を生やしてほしいです。笑
その後サイト内をいろいろ見て回りましたが、やはり管理棟やお風呂が近いためAサイトがもっとも狭く、さらに人気のためか混んでいたため一層圧迫感を感じました。
BサイトやCサイトお風呂が遠く、今回のように雨が降ったりすると大変かもしれませんがその分サイトが広く、プライベート空間を楽しめたり、Cサイトなんかは海が近いためテントのほんの数十メートル先で釣りや浜遊びを楽しめたりするので、何を優先するか次第でいろいろな楽しみ方ができるキャンプ場です。
ということで、このキャンプ場にくるのであれば、予約時に車の大きさや楽しみ方を考慮したサイトを選ぶことや、できるだけ早くチェックインすること、買い物などはできる限りチェックイン前に済ませ、チェックインしたらチェックアウトまで車を出さないようにするという工夫が必要かもしれません。
ちなみにこのキャンプ場は、上述のスーパーLEOが徒歩でも行けるくらい近いうえに買い物用に自転車も無料で貸してくれます。
キャンプ場の設備についてもちょっと触れておきたいと思います。
炊事場、トイレは不快に感じることがないくらいの清潔さですが、炊事場のシンクがちょっと小さめ、また、お湯は出ません。また、トイレにはウォシュレットがありません。
ゴミ捨て場は24時間解放されており、いつでもゴミが出せるため便利ですが専用のゴミ袋は宿泊日数分しかくれないので1日1回しか出せず、実質的には翌朝に捨てることになるかなと思います。
しかし、うちのサイトにはですが夜、のら猫がゴミをあさりに来たりするのでゴミを高いところにぶら下げるなど対処が必要かもしれません。
シャワーは今回利用しませんしたがお風呂はヨード風呂というお風呂で、後で調べてみたところ「ヨード」とは「ヨウ素」とも言うらしく、「天然ガス採取の付随水であるかん水に含まれているハロゲン属の元素で、私たちの生存、成長に不可欠な生理作用を持っており、人体の必須元素です。日本は海に囲まれた島国であるため、海藻や魚介類から必要量のヨードを摂取できますが、内陸の国等、海産物の摂取の少ないところでは、ヨードの不足による発育不全等、ヨード欠乏症に苦しんでいる人々もいます。」ということで人間の体の中(甲状腺)で作られる人間には不可欠の成分であり、これが不足すると「ヨード欠乏症」という病気になり、発育不全、知能障害、などを引き起こすそうです。
このキャンプ場のお風呂に「主成分はワカメ」と書いてあったのですが、その意味を今知りました。笑
その他設備も一般的で、料金も一般的な料金であるため、そういう意味ではバランスが取れたキャンプ場だと言えると思います。
ちなみに今回伺ったのはそろそろ涼しくなる時期であるため蚊はいないと思っていましたが、日中の気温が高めの時には出ますので念のために虫除け対策はした方が良いと思います。
設営もすませ、さて遊ぼう!ここの遊びといえば釣り!
このキャンプ場の売りの一つが海と池に挟まれており、海遊ぶも池遊びも楽しめること、ということでしたが、車でキャンプ場の近くを通る時に一つ残念なことに気付いてしまいました。
それは売りの一つである「池」が干上がっていたのです。。。
せっかく、ブラックバスが釣れるというので子供達と楽しみにしてきたのに、、、道具も持ってきたのに、、、
池が干上がってしまった理由はチャンスがなくて聞けませんでしたが、とにかくブラックバス釣りはあきらめざるをえませんでした。
ということで気を取り直し、海釣りをしに海側に向かいました。
海はAサイトからだと山の逆側なので坂道を登り、途中展望台にも立ち寄り眺めを楽しみながら海に到着。
この日は、大潮前日の中潮。
潮がちょうど上がっている潮が動いているタイミングで海に着いたのですが、台風のせいか海は大荒れ、、、そのため波がすごいし、濁りがひどい。。。
これは釣れないかもな、、、と思いながら初日は様子見で1時間くらい釣りをすることに。
キャンプ場から降りてすぐの場所は、足場も良く、前方が開けているため釣りの場所としては最適だったのすが地元のおじさんたちが何人か釣りをしていたため入れる場所がなく、仕方なく小さな川の流れ込みを越え、右側にある堤防で投げ釣りを開始。
胴つき仕掛けに小田原オモリ30号で20-30mの近場を攻めてみました。
あまり期待していなかったので海を眺めながらのんびり釣りをしていたのですが、いきなりゴツンという強いアタリが!
竿を煽り、合わせると重い!それも結構重い!
これは、そこそこのサイズだなと確信するも、何者かよくわからず、バラさないように必死で巻き上げていくと、なんと30cm弱の良型のイシモチではないですか!!
さすが濁りが好きな魚イシモチ。台風の海の荒れや濁りは全く関係ないようです。笑
この日は、そのまま潮止まりとなり周囲も暗くなってきたのでその時点で釣りを終了しましたが、数投しただけでこのサイズが釣れることがわかったことのは翌日以降につながる大きな収穫でした。
しかし、これからの天気は、予報によると下り坂で夜から明日の夕方まで雨だという。。。
明日はもう釣りができないな、、、いや雨具を着て一人で釣りに行くか!
う〜ん、キャンプに来て子供達を置いて一人で行くのも忍びないな、、、などと考えつつ、「明日は明日の風が吹く!」ということでその日は雨が本降りになる前に夕飯とお風呂を済ませ、早々にみんなでテントの中に。
土砂降りの雨の中で、子供達と戯れたり、カードゲームをしたり、お話をしたり、それはそれで楽しい雨のキャンプの夜を楽しみました。
そして、翌日。
朝の天気予報を見てみると雨は昼過ぎに止むという予報に変わっているではないですか!
しかも、今日は大潮で昼過ぎからが潮が動く時間!
これは行けると確信。
前日に買った餌が全て一晩で死んでしまったので夕飯の食材買い足しがてら餌を買いに出かけ、軽く昼食を済ませた後に、釣りに出発。
仕掛けは前日と同じですが潮の流れが速いのでオモリを30号から40号に変更して、いざ釣り開始。
するとまた数投でゴツンという強いアタリ!上げてみると今回も良型のイシモチではないですか!前日と同じサイズのイシモチを早々にゲットし爆釣の予感でしたが、その後は魚が小さいのかフグなどの餌取りが多いのか、餌はなくなったり、かじられたりするも明確なアタリがない状態が続く中、ときより大きなアタリが混じり最終的には爆釣とは行かないまでも4人の夕飯のおかずには十分の大小4匹のイシモチをゲットしました。
ちなみに釣りをした場所からみた景色はこんな感じです→
しかし、ドラマは最後に起きるものです。
もうそろそろ終わろうかなと思ったときに今までとは違うすごいアタリが!
しかも、魚を引き寄せてくる間も「それは」首を振り、竿を持っていく力強さ!
「なんだ、なんだ?」と思いながら上げてみると全長50cmくらいの大きな穴子ではないですか。しかも丸々と太っており、うまそう。。。
実は私は時々茨城県の大洗港に行き、アナゴを狙うのですが、今回のアナゴは今まで釣った中でも一番大きいものでした。
その時点で興奮冷めやらぬ状況でしたが、餌が無くなってしまったので釣った魚を食べるべく釣りを終え、サイトに戻りました。
この日のメインディッシュはもちろんイシモチの塩焼き。
実は前日に釣ったイシモチも塩焼きにして食べたのですが、これが絶品でした!
新鮮であるため臭みもなく、しかも身がしまっており、塩焼きにしても歯ごたえがあり、これがイシモチか?というくらいに感動的な味でした。
なお、私は釣った魚はエアレーションをつけたバケツに入れて生かしておくので、キャンプであれば本当に食べる直前に〆、塩焼きにできるのでこの味が出るんだと思います。
これはまさに漁師が船上で食べる「漁師飯」ならぬ、「キャンプ釣り飯」でした。笑
ちなみにアナゴも食べたかったのですが、捌くためには木のまな板と頭を固定するための道具が必要になり、さすがに今回のキャンプには持参していなかったため、大変残念でしたがキャッチアンドリリースしました。
さらにちなみにみんなで食べようと釣った魚でしたが、魚大好きの長男が一人で全部平らげてしまいました。笑
この日は、前日の雨が嘘のような爽やかな1日で秋らしい涼しい空気の中で焚き火を囲みながら夕暮れの楽しいひと時を過ごすことができ、最高の1日になりました。
また、翌日の撤収も夏のキャンプとは異なり、涼しい中で作業ができるため、それほど苦もなく終えることができ、改めて秋はキャンプのベストシーズンだなと感じました。
今回のキャンプは、約2ヶ月ぶりでしたが、雨の予報ということもあり楽しみの中にちょっと心配もありましたが、結果的にとても楽しい時間を過ごすことができました。
雨の中のキャンプだと「アウトドア」の醍醐味である開放感や自然の美しさ、心地よい自然の風、澄んだ空気などの楽しみは半減ですが、その分子供達とテントの中でじゃれあったり、カードで遊んだり、クイズを出し合ったり、たくさん触れ合い・話すことができ、父としてはとても充実した楽しい時間でした。
また、ニジマス釣りができるキャンプ場は結構あるのですが、「海釣り」ができるキャンプ場は少なく、しかも釣れるところは私も結構探しましたが限られているのではないでしょうか。
このキャンプ場の裏にある釣り場は、週末にもかかわらず地元の方が数名いらしただけで、とても人が少なくのびのび釣りができるのも魅力の一つだと思います。
また、おそらく、波が静かな日であればテトラポット沿いを攻めていけばアイナメなどのロックフィッシュが釣れるのではないかという場所であるため今後の楽しみも残せたキャンプでした。
ということで海釣りをする私にとってはとても魅力的なキャンプ場なのですが、うちの車が3ナンバーのワンボックスと大きく、そのためこのキャンプ場のサイトとサイトの通路の狭さがちょっとひっかかりますが、釣りの魅力に負け、また来る可能性が高いキャンプ場だと思います。
千葉県いすみ市は、2005年に3町(夷隅郡夷隅町、夷隅郡大原町、夷隅郡岬町)が合併してできた人口4万人の小さな市です。
車で通った時に印象に残ったことはとにかく「サーフィン」であり、サーフショップやサーファーが好みそうなおしゃれなショップ、カフェ、飲食店などが海沿いの道路に点在していました。また、行き交う車の車内や道路沿いに多くの若者やときに外国人も目につき、もしかすると世界的に有名なサーフィンスポットなのでしょうか。
そんなおしゃれなお店や若者が多く目に入るのですが、そういうお店の間に古びたビルやホテルなどがポツリポツリとあり、それがどことなく寂れている感じを醸し出している地域でもありました。
データを見てみると、 人口は1995年がピークでその時点で約4万4千人いた人口は20年間で9%減少、約4千人が減少し現在の人口に。
年齢別にみると65歳以上人口が全体の約36%を占めており、60歳以上人口となると全体の約45%を占めている超高齢化地域であり、そのことから通りすがりにみた若者の多くは在儒者ではなく交流人口であることが伺えます。
ただ、転入出の状況を見ると近年は毎年70人強の転出がある中で10歳未満及び35-60歳人口が僅かながら転入超過しており、サーフィン好きである程度の経済力がある30台過ぎの世帯が子供と一緒に移り住み、サーフショップやカフェなどを開いているのかもしれません。
産業構造を他の類似団体と比較してみると事務所数、従業員数ともに卸売・小売業が類似団体平均より多く、この辺もサーファー向けのお店が多いことが起因しているのかもしれません。
所得水準は類似団体を若干上回るレベルですが失業率が高めであり、やはり個人経営が多く、製造業などに比べると雇用力が低い卸売・小売業が主産業になっていると就学を終えた20-24歳の方々に仕事がなく、その結果その年齢層の転出人口が増え、高齢化をさらに押し上げている要因であることが容易に想像できます。
その他、交流人口が多い地域の特徴か人口当たりの犯罪件数が類似団体に比べると若干高めであることが気になります。
そんな「いすみ市」行財政状況ですが類似団体と比べるとほぼ平均的な水準であり、バランスが取れていると言えると思います。
ただし、固定資産税や法人税が期待できる製造業ではなく個人事業者が多い卸売・小売店が主産業であることから税収は個人分の市町村税に頼っており、人口減少スピードを如何に抑えるか、また、すでに住んでいる方を転出させないよう良い一層住み良い環境を整備すること、そして、そのための財源を捻出するためのコスト削減を如何に継続的に行えるかが鍵ではないでしょうか。
大きなグラフ・詳細データはこちらの「人口増加都市」をご覧ください。
2015年10月10日
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