毎年毎年今年こそは冬キャンプに挑戦しようと思い数年が経ちましたがとうとう今年行ってきました。
冬キャンプは寒さ対策など様々な準備が必要になりますが、それらの準備を整え、場所も最初からハードルが高くならない様な場所を選定しました。
そんな様々な準備をして望んだ初めての冬キャンプについてお伝えしたいと思います。
今回は初めて冬キャンプということもありますので物語形式でお伝えしたいと思います。
今回は初めての冬キャンプということで事前に防寒対策をどうすれば良いのか、テントの中はどうすれば快適に睡眠がとれるかなど調べまくり、同時に少しでもハードルを下げるべき関東エリアでももっとも暖かいであろう千葉の南房エリアのキャンプ場を選んで臨んだのですが、週間予報を見てみると期待に反して設営日と撤収日は雪予報、、、しかも今冬最強の寒波ということで南房でも予想最高気温は3度。。。
もう笑うしかないような状況でした。
そんな状況で毎日予報が変わることを期待しつつ当日を迎えたのですが、その期待も空しく、当日朝から雪。一瞬「キャンセル?」という言葉が頭を過ったのですが、同時に「いや、この過酷な状況を乗り切ればどんな冬キャンプにも耐えられるかもしれない!」と思い直し、予定通りキャンプに向かいました。(笑)
そんな予報、そんな天候ということもあり、三連休にも関わらず普段であれば大渋滞する高速道路もガラガラ。(笑)
すでに悪天候の中でキャンプに行く決断をしたことによるいいことが一つあったなと思い、気持ちも高らかにキャンプ場に向かい、さいたま市から2時間半程度で白浜フラワーパークに到着しました。
現地に到着し、無事にチェックインを済ませ、さー設営を始めるというタイミングで先ほどまでちらついていた雪も止み、雨もない状態となったため此れ幸いと急ぎ設営を済ませたのですが、ちょうど設営が終わる頃に雨がぱらつき出し、これも一つ寒い中キャンプに来ることを選択した甲斐があったなと思える出来事でした。
また、今回は薪ストーブデビューであり、本当は事前に薪ストーブについている各種塗料を落とす「焼き切り」を行うために一度薪ストーブ全体に火入れを行わなければならないのですが、事前にする時間がなかったことから現地で設営をしながら、その横で薪ストーブの焼き切りも並行して進めることにしました。
その作業も思ったほど時間も手間もかからずすんなり終了したため寒い中でキャンプに来た甲斐があったと思える出来事がここまでに3つもあり順調な滑り出しだなと感じていました、ここまでは。。。笑
ここで白浜フラワーパークについて少しご紹介します。
予約はネット上の専用申し込みフォームに必要事項を記入し行うのですが、実は500円の会員カードを持っていると一般の方より1ヶ月早めに予約ができるため良い場所を確保したい場合にはぜひ一度訪問し現地でしか購入できない会員カードを入手すると良いと思います。
設備は炊事場の水道全てでお湯がでたり、徒歩圏内にお風呂があったり、薪が無料だったりと平均以上の環境を整えられていると思います。
個人的には写真にあるトイレがとても個性的なデザインで好きでしたが、寒さもあってか便座が冷たいのはかなり堪えました。笑
今回初めて薪ストーブを使った冬キャンプに行きましたが、薪ストーブいっぱいに薪を焼べても薪は一時間程度で燃え尽きてしまうため、大量の薪が必要であることが判明しました。そのため薪が現地で無料で手に入る白浜フラワーパークの仕組みはとても助かりました。
また、薪割り道具がないと思ったため自分で斧を用意して臨んだのですが薪置き場に斧等薪を割る道具も備え付けられているため、手軽に子供達に薪割り体験もさせてあげられたのはとても良い経験をさせてあげられたなと感謝の思いもあり、とても良い仕組みだと思います。
サイトは大きく、海側のサイト、大規模貸切サイト、通常サイト、ドッグラン付きサイトの4つに分かれているのですが、どの区画のサイトも一つ一つが十分な広さがあるためテントやタープの制約はなく、とても柔軟なキャンプが楽しめると思います。
ただ、ドッグラン付きのサイト以外は基本的に地面が土であるため、雨が降ったりすると水はけがあまり良くなく、ちょっと辛い感じになってしまいます。
キャンプ場自体が国道沿いにあることもあり、5−10分走るとスーパーやホームセンター、コンビニがあるため食料の買い出しや炭、薪の購入に困ることはありません。
なお、車で5分程度のところにあるオドヤというスーパーには海沿いの街らしく釣具屋、釣り餌が売っており、実は周辺に釣具屋さんがないことからとても重宝しました。
また、キャンプ場を予約すると管理人のヨネさんからキャンプ場のルール等と一緒に近隣のお食事どころの情報も送られてくるのですが、今回はその一つであるオードリーキッチンというイタリアンに行きました。
とてもクオリティーが高く、家族皆ご満悦だったのでそちらも併せて下記にご紹介いたします。
白浜フラワーパークの特徴はとにかく海が近いことだと思います。
どんな感じの海であるかは次のところで詳しくお伝えしたいと思いますが、どのサイトからも海が見え、朝や夕方の散歩や犬を連れての散歩をすることで気軽に海に触れることができ海をとても短に感じることはできることは白浜フラワーパークの大きな魅力だと思います。
まずは海を中心とした景色や風景があると思います。
今回、妻や子供達、そして愛犬の花ちゃんと一緒のキャンプでしたが、初日にみんなで海を散策し、私は後ろから皆が海をバックに歩いている姿を写真に撮っていましたが、なんとも絵になること。笑
その時の写真をいくつか掲載しましたので少しでも雰囲気が伝わればと思います。
白浜フラワーパークが面している海は実は遠浅の岩場になっているため潮が引いている状態の時には磯遊びができる広大なエリアが広り、そこでたくさんの海の生き物たちに出会うことができます。
今回は生き物自体が少ない冬場でしたがそれでもカニやイソギンチャク、様々な小魚たちと出会うことができ、いつものように子供達と一緒に海の生き物狩りに夢中になりました。笑
写真は今回出会った海の生き物たちです。
白浜フラワーパークは海に面しているため個人的には海釣りも楽しめるのではないかと思っていたのですが、事前情報としての海釣りの釣果情報があまりなく、また砂浜なのか、磯なのか、はたまたテトラなのかなど環境情報もない中で現地に入りましたが、行ってみると上述したように遠浅の磯であり、また外房であることからそこそこ波が荒いことからウェーダーを装備し海に入って行き、釣りをするスタイルでないと難しいこと、また磯、つまり岩場なので投げ釣りやルアーはすぐに根掛かりするためウキ釣りが基本であること、また理想的には干潮時の海が深くなるところまで潮が引いているタイミングを狙って釣りをすべきであることが分かりました。
そんな感じで干潮時に磯の先端まで行ってウェーダーを着込み釣りをしている方々が結構いましたが、皆基本的にメジナもしくはクロダイ狙いで20−30cmクラスのものを複数釣り上げておられたので魚影は結構濃いのだと思います。
今回はウェーダーなどの装備を準備していなかったため私は釣りをしませんでしたが次回はウェーダー持参で伺い、メジナ、クロダイを狙ってみたいと思います。
また、おそらく先端まで行けばルアーでヒラスズキも狙えるのではないかと思いますのでそのあたりも狙ってみたいと思います。
もう一つご紹介したいのはヨネさんという管理人さんです。
キャンプ場の管理人の方としては非常に珍しく、結構頻繁に各サイトを周り滞在客に声をかけているのは非常に印象的でした。
なんというかこれまでの経験からキャンプ場の管理人の方々は比較的シャイな方が多い印象であり、こちらから話しかけないとなかなか話す機会がないイメージでしたが、ヨネさんはグイグイ自ら各サイトを周り声をかけてこられるので、「管理人」としてとても安心です。
また、今回が特別だったのかいつも実施されているのか分かりませんがヨネさんが前日に取ってきた海ホタルを見せてくれるイベントもあり、とても楽しく過ごすことができました。
白浜フラワーパークのもう一つの特徴は徒歩圏内に露店風呂、しかも温泉があることでしょうか。
また、その温泉を利用した足湯がキャンプ場の敷地内にあり、ちょっと休むのにとても良いと思います。
露天温泉はキャンプ場の宿泊者であれば大人一人500円、子供は300円で利用でき、リーズナブルな料金も魅力の一つだと思います。
白浜フラワーパークを利用される上で注意すべきことがあるとすればそれはスバリ「風対策」です。
外房でしかも海沿いですのでこれまでの外房キャンプ経験上とても風が強いですが、白浜フラワーパークは防風林がなく風をまともに食らうため、風対策はかなりしっかりすべきだと思います。
4隅だけではなく四隅の間のペグ打ちや二重のストームガードはもとより、出来ればテントやタープも風に強いもの選んで行った方が良いと思います。
今回我々はコールマンのタフワイドドームにコールマンのスクリーンタープをジョイントし、ツールームチックに使いましたが、ジョイント部から風が吹き込み、かなりタープが煽られましたし、途中タープが倒れかけたためストームガードを補強したくらいですので安心して過ごす上で念には念を入れた準備をすることをオススメいたします。
そんなキャンプを過ごしたのですが、クライマックスは撤収時に待っていました。笑
撤収の日は朝から雨と風に加えて、気温が2度という最強のコンディションの中で撤収をしなければならず、私が経験した中でもっとも過酷な撤収でした。
何が辛いってとにかく寒い。そして、子供達や妻が雨具を持参してこなったため私一人で外の作業をしなければならなかったこと、それに加えて寒さと風のため撤収に通常の2倍の時間がかかり、それがさらに辛い。笑
おかげでその撤収時間だけでまんまと風邪をひきました。。。笑
今回のキャンプで初めて薪ストーブを導入したので、そのことについてもいくつかの学びがあり、それについてみなさんの参考になればと思いますので少し触れたいと思います。
一つ大きな声でお伝えしたいことは薪ストーブはめちゃくちゃ暖かいです!
温度計を持っていなかったためあくまでも体感ですが外気が2−3度の中で薪ストーブがあるタープ内は肌着だけで入られ他ので20度以上はあったのではないかと思います。
また、設営が難しい印象がありましたが思ったほどではなく、今回の私の設置方法は非常に簡易な方法(石のブロックを下に敷き、脚立を幕よけに利用)だったこともあり10分程度で設置ができました。
さらに薪ストーブを調理器具として手軽に使え、炭起こしやツーバーナーなどの準備をしなくても薪ストーブの火力だけで湯沸かしとダッチオーブンの料理作りが同時にできるのはかなり便利でした。
ただ、反面薪ストーブがそれなりの大きさであることからタープはそれ相応の大きさがないとタープ内の居住空間の快適性が保てないという課題も見つけることができました。
ちなみに上述の通り今回私はコールマンのスクリーンタープを用いましたが、冬キャンプでは家族4人全員でタープ内にいることが多いこともあり、個人的には家族4人と薪ストーブ+机や椅子だとかなり手狭感を感じましたので冬キャンプ用に新しいタープ+テントを購入することを考えています。
また撤収時のスス落としはかなり危険な作業であることも実感しました。
というのもススの粒子がとても細かく目に見えないレベルなので知らない間に吸い込んで、咳き込んでしまったり、顔についていたり、目に入ったりするため非常に危険な印象がありました。今回はゴーグルもマスクもなしで作業をしましたが、次回はゴーグルとマスクを装着して作業したいと思います。
ということで今回は初めての冬キャンプという記念すべきキャンプでしたが、いろいろな困難はあったのですが、なんというかとても楽しいキャンプでした。
その理由をキャンプを終えてから考えているのですが、今思うことはとにかくのんびりと暖かい幕内で家族とゆっくり過ごせる時間の効果なのではないかと思います。
外が寒いからこそ幕内で暖かい薪ストーブを囲みながら一緒にシチューを食べながらあーでもないこーでもないとい家族4人で過ごす時間は忙しい毎日の中ではかなり貴重なのかもしれません。
ちなみにテント内の就寝時に電源サイトでホットカーペットを利用すると同時に通常の夏場でも使う寝袋の中にニトリの毛布を入れて就寝したところ外気温0度の中でも寒さはまったく感じず思った以上に快適に眠れたこともお伝えしておきます。
また、ある意味かなりハードルの高い最初の冬キャンプ体験だったため冬キャンプが全く怖くなくなったのも大きな収穫でした。(笑)
ということで今回の初めての冬キャンプですっかり冬キャンプの虜になった私は、上述した通りおそらく冬キャンプに適した少し大きめのテントとタープを購入すると思いますので次回はさらにグレードアップした冬キャンプをお伝えできればと思いますので楽しみにしていてください!
終わり。
2019年2月9日
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