2015年最初のキャンプ物語は長男の運動会日程が決まった一ヶ月前から始まりました。
毎年運動会の振り替え休日は普通に休日に行くと混雑しているところに行くことにしています。
そして、昨年からキャンプに行くようになり、今年もキャンプに行くべく構想を練り始めたのが1ヶ月位前のことです。
先日の海釣りでの釣果(『大洗港で爆釣!!』)もあり当初考えていた今回のテーマは「海釣りのできるキャンプ場」でした。
ちなみに詳しい条件はこんな感じ
①我々家族の住むさいたま市から2-3時間圏内 → 選択肢は茨城県、千葉県、神奈川県、静岡県(伊豆)
②渋滞が少ない → 静岡県は東名が混むのでちょっと厳しい。
③魚が釣れる → 神奈川県はあまり釣れない印象(かなり偏見が入っているかな。(笑) もし誰か子供に安全で魚が良く釣れる場所をご存知なら教えてもらえると嬉しいです。)
この時点で候補は、「茨城県」、「千葉県」
そして、さらに
④徒歩圏で釣り場に行けるキャンプ場
この時点で茨城県、千葉県それぞれ数カ所のキャンプ場が候補に上がる
(茨城県:大洗周辺、涸沼周辺のキャンプ場、千葉県:勝浦、九十九里周辺のキャンプ場)
加えて、
⑤キャンプ場の設備が以下の条件を満たしている。
・最低限の清潔さ(サイト写真、口コミなどを)
・サイトが広い(最低100㎡)
・お風呂がある、もしくは近くにある
そんな感じで1-2カ所に絞り込んだ状態で週間天気予報がわかる一週間前を待ちました。
『一週間前』
週間天気予報によると当日は前日の夜から雨。。。
雨だと釣りもそうですがキャンプどころではないので構想段階から計画を見直す必要があります。
しかし、週間天気予報が当てにならないのも事実ですので、1-2日前まで最終決定を伸ばし、その時点では雨の場合どうするか軽くシミュレーションすることに。
①雨となるとテントは厳しいのでコテージやロッジに計画変更するか。
②雨だと子供連れでの釣りは厳しいので屋内で遊べる施設が近くにある場所という条件が追加されるか。。。
うーーーん。こうなるとすでにキャンプではないのでは?という疑問が黙々と湧いてくるような計画だ。。。
とはいえ、今回はかるーーいシミュレーションなので毎日天気予報を見ながら過ごしました。
『直前』
2日前に当日の雨予報が変わっていることに気づく、改めて海釣りができるキャンプ場を見てみるも、よくよく考えると一泊二日でテントを設営し食事の準備をして海釣りもする、なんていう芸当が時間的にできるのだろうかと、今更ながら素朴な疑問が湧いてきました。笑
車で2-3時間かかる上にキャンプ場のチェックイン時間は大体どこも13時。チェックイン後は設営、食事準備などの作業があり、サイトを離れられる時間は数時間。早朝から移動して午前中に釣りをするという手もありますが、朝が弱い我が家族では勝算は薄い。。。笑
ということで原点に立ち返り普通の土日では混雑して予約を取るのが難しい人気のキャンプ場を狙おうということで、前置きがひじょーーーに長くなりました以前から妻が目をつけていた「北軽井沢スイートグラス」に行くことにしました。
住所は長野県かと思いきや群馬県。浅間高原に立地し、緑と小川を有する自然豊かなキャンプ場です。
我が家族が住むさいたま市からは、川越インターから関越自動車道、上信越自動車道を経て碓氷軽井沢インターから下道で約2時間半で到着。
なお、碓氷軽井沢インターから北軽井沢に向かい道中数カ所峠道があり、自動車酔いしやすい人にはちょっと辛いかもしれません。ちなみにうちの子供たちも酔ってしまいました。。。^^;
今回朝8時に家を出ましたが休み休み向かったため北軽井沢には11時過ぎに到着。早めのチェックインができないかと期待してきましたが、期待は叶わず。そのため受付だけ済ませ今回の旅の二つ目の目玉であるルオムの森に向かいました。
ルオムの森とは同じく北軽井沢の森の中にあり他にはない本格的なアクティビティーが楽しめる施設です。
具体的にはハーネスをつけて地上十数mのところに渡されたワイヤーを伝い、森の中を移動するアクティビティーで、地上十数mの高さからの美しい景色と緑豊かな森の中での森林浴を楽しみながら体を動かすアクティビティーです。
全部で4コースあるのですが、長男の年齢と身長制限のため長男と私は「ディスカバリーコース」へ、次男は嫁さんと地上でお留守番。
どんな感じだったか説明するより右の動画を見てもらったほうが良いと思いますが、とにかく他にはなかなかない体験ができますよ。
なお、ディスカバリーコースを全て回るのに2時間かかると言われましたが混雑もなかったためか私たちは1時間半で終え、キャンプ場に戻りました。
さて、キャンプ場に戻ったのは14時前。チェックイン時間を過ぎていたし、事前に支払いを済ませていたのですっとサイトに入れるかと思いきや、このキャンプ場はしっかりしており、受付後みんなでオリエンテーションがあります。そこでキャンプ場の基本的なルールが全員に説明され、それが終わって初めてサイトに入れるという仕組みになっています。
また、テントサイトとコテージ/ロッジでは受付時間が異なり、本来テントサイトは13時だったのですが、その時間我々はルオムの森でアスレチックに夢中になっていたので、コテージ/ロッジのお客さんと一緒にオリエンテーションを聞きました。
我々が入ったサイトは直火サイトという直火で焚き火ができるサイトですがこの日は3割程度しか埋まっておらず、ただでさえ各サイトは100㎡以上ある広さですが、両隣がいないためさらに広く、見通しが良く、限り無くベストに近いコンディションでした。
また、子供達が遊べるものに囲まれている場所なので設営や食事の準備をしている間、どうしても暇を持て余してしまう子供達を安心して遊ばせてあげられるという意味で子供連れにはとても嬉しい環境でした。
広場の回りを囲むように流れる小川ではオタマジャクシが取れたり、小さなアスレッチがあったり、直火サイトを取り囲むように存在する森の中にはコロモックという小さな木彫りの人形が隠されており、子供達がそれを探すという遊びも楽しめました。
また、いくつものツリーハウスが頭上で繋がるエリアが直火サイトに隣接しており、まるで森の中の秘密基地のようです。さらに落書き好きな子供たちの心をくすぐるように大きな黒板が自然の中に溶け込むように設置されており色とりどりのチョークで落書きを楽しめます。
また、直火サイトの裏には地蔵川という小さな川が流れており、川沿いを散歩できるようになっています。そして、地蔵川の最上流には「ジェロニモの滝」という小さな滝があり、ちょっとした清涼感を感じることができます。
さて、今回の夕食の献立は、日帰りで時間もないことから炭火焼BBQ。
とにかく、準備や調理に時間がかからず、しかもアウトドア感覚を味わえます。そして、今回は初めてデザートに挑戦ということで焼き林檎をつくってみました。
作り方は簡単でリンゴの芯をくり抜き、そこにバターと砂糖を詰め、ダッチオーブンで30分から1時間蒸し焼きにするというもの。
ダッチオーブンにいれて30分、まだ固いな。1時間、、、まだ固い。。。1時間半、、、まだ???
22時までにキャンプ場から車で10分ほどのところにある温泉に入り戻ってこなければならず、仕方なくそのまま放置して温泉に向かいました。
温泉から戻ると22時前。とてもその時間から焼き林檎を食べたくないし、湯冷めして風邪をひくのも嫌だったのみんなでそのままテントに入りました。
その時間で気温は息も白くなる9度。外にいると肌寒い感じですが、テントの中は思ったほど寒くなく寝付けそうでした。
しかし、それから気温は下がり続け、気づけば気温は6度。。。
各自一つずつの寝袋と広げて掛け布団として使う厚手の寝袋を一つ持ってきていましたが子供達にかけてあげたため私は結局寒くてなかなか寝付けないまま翌日の朝を迎えることになりました。笑
でも、子供達は汗をかきながら寝ていたのでもう一つ掛け布団的なものがあれば十分この時期でのキャンプはいけそうです。
翌日の朝食は当初前日に仕込んだローストビーフを使ってローストビーフサンドを作ろうと思っていましたが、焼きリンゴに手間取り、結局ローストビーフを作ることができなかったため、簡単に作れるレトルトのパスタソースを使ったスパゲッティーにしました。
多くのキャンプ場のチェックアウト時間が10時か11時なのですが、ここは12時ということで少しゆっくりできるかなと思い、朝食をゆっくりとりコーヒーを飲みながら少しずつ片付けを進めました。
その間、子供たちは小川でおたまじゃくしを捕まえたりして楽しい時間を過ごすことができたようです。
しかし、のんびりしすぎて結局チェックアウト時間を過ぎてしまいました。
どうも時間があればいいというものでもなさそうです。笑
ということで帰路に着いたわけですが、振り返ってみるとスイートグラスは下記の点で今までにいったキャンプ場の中でもっとも過ごしやすいきャンプ場でした。
・豊かな自然
森の中を流れる沢、清涼感のある滝、沢沿いを歩ける遊歩道など、
・子供が楽しめる施設が満載
広場、小川、ツリーハウス、沢、ミニアスレチック、コロモック探しなど
・平均を大きく上回るレベルの設備
トイレは便器の数が多く、清潔。炊事場はお湯が出る!
・スタッフの多さ、パトロールなど安心できる環境
管理棟にいる方にのみならず清掃やパトロールが定期的に実施
・マナーが良い
最初のオリエンテーションのためか夜間に騒ぐ人もおらず、炊事場も綺麗で総じてみなさんマナーが良い
怖くても最後までディスカバリーコースをやりきったことで長男の中で新たに積み上げられた「自信」、パパのお料理の手伝いを始めてやりたいと言った次男の新たな「挑戦」。
という感じで子供達が過ごした時間を思いながら書いてみましたが、次男のことについてはどこかしっくりきません。
思い返してみると長男については、「あんなこともやらせてあげたい」、「こんなこともやらせてあげると才能を活かせるかな」といろいろ考える機会が多いですが次男はまだ小さいこともあり、できないことも実際に多いためか親である私が「考えない」ことで結果的にできないと決めつけ、次男の挑戦機会を奪っているのではないかとふと思いました。
常日頃から思うことですが体は一つしかなく同じ時間軸で子供二人に対して平等に接し平等に機会を与えることはとても難しい。もしかしたら不可能なことなのかもしれないですが、それでも性分として親として諦めたくないし、諦めない。
改めて二人の子供達が能力を最大限に発揮できるような環境を作ってあげるのは親の仕事であり、そのためにはまずは自分の中の思い込みという制約事項を取り除かなければならないなと感じたキャンプ旅行でした。
2015年5月31日
ツイート