子供達が夏休みに入る直前の海の日の三連休に宝台樹オートキャンプ場に行って来ました。
狙いはズバリ川遊び。
川遊びと言っても川でぴちゃぴちゃ、ではなく川を下るラフティングや滝を下るキャニオニングを目当てに今回はみなかみ町に行って来ました。
メンバーはいつもと変わらない長男の友人家族3家族。
このエリアのキャンプ場としては以前に「オートキャンパーズエリアならまた」に来たことがありますがとにかくこの辺りは水が豊富でこのエリアにいるだけでマイナスイオンを感じます。そのためかみなかみエリアにはとにかくラフティングやキャニオニングイベントを開催している団体がとても多く前回のキャンプ時から近いうちに必ずラフティングもしくはキャニオニングを楽しもうと決めており、今回のキャンプに挑んでおります。笑
そんな気合十分のキャンプレポートになります。
関越自動車道を北上し水上ICで降りた後下道を一時間弱で宝台樹オートキャンプ場に到着します。
水上IC降りてからの下道の半分以上が峠の山道であるため乗り物酔いしやすい方は酔い止めを飲んだり寝ながら行くなど注意が必要です。
冒頭お話しした通り「オートキャンパーズエリアならまた」に前回来た時もそうでしたが今回も我が家族も小2と小6の子供たちがもれなく酔いましたし、犬の花も終始よだれを垂らしっぱなしでした。(笑)
この山道は備えていても酔いやすい人は酔いますし、酔いにくい人も油断すると酔いますので山道に入る前に少し休憩したり、ゆっくり走るなど気をつけた方が良いと思います。
また、キャンプ場の周囲には買い物ができるところはおろかコンビニもなく、そのほとんどが水上IC周辺に固まっていますので水上ICを降りキャンプ場に向かう前に買い物等は済ませておくことをオススメ致します。
ちなみに水上ICを降りて数分のところにセブンイレブンがありますし、山道に入る前にサンモール水上というスーパーがあります。
チェックインは12時、チェックアウトは10時で一般的なキャンプ場だと思います。
オートキャンプサイトの数は繁忙期には拡張されるらしく100以上、バンガローが18棟の他にフリーサイトまである大規模キャンプ場です。
キャンプ場は、標高1000mの高地に立地しているため比較的涼しいはずですが今年の夏は異常な暑さのため、日中は35度以上超えるような気温でした。しかし、やはり高地であるためか夜間は20度程度まで気温が下がることから、朝晩の気温差は15度以上にもなるためテントで寝るときにはある程度の寝具を準備しておいた方が良いと思います。
実際我が家族は、キャンプ直後に長男が風を引きましたし、私もキャンプ後から体調を崩しましたので寝るときは多少暑くても寝袋をかけて寝たり、長袖長ズボンのほうが良いかもしれません。
キャンプ場の設備は総じて整っており、数と配置のバランスも良いため不便さを感じることはありませんでした。
また、水回りも綺麗にされており、不快な思いをすることもありませんでした。
こちらのキャンプ場の良いところは敷地内にお風呂があり、大人一人500円、子供一人300円で入れるところです。ちなみにこちらのお風呂が仮になかったならばキャンプ場から延々クネクネ道を40分ほど降り、みなかみ町の市街地まで行かなければお風呂がなく、往復1時間半近くの貴重な時間をお風呂への移動だけに費やさなければならず、しかも往復のくねくね道で車酔いするという苦痛を味合わなければならず、このキャンプ場にはお風呂が必須なのではないかと思います。
管理棟には売店もあり、日用品からお酒、キャンプの必需品である炭、薪などはもちろんのことちょっとしたアウトドア用品や飲み物、アイスクリームなど色々売られていますが、食料(生もの)はありませんでした。
キャンプ場は自然の中なので当たり前ですが、虫はたくさんいます。
蟻や蚊、ハエ、蝶々、蛾など当たり前にいますし、場所によってはカブトムシやクワガタムシなどの嬉しいゲストも来てくれますし、カミキリムシ、カナブンなども普通にいます。
しかし、個人的にキャンプ場で一番厄介だと思う虫は虻とブヨです。
この2種類は噛みます。しかも、噛まれると腫れます。
そして、この2種類が宝台樹オートキャンプ場には残念ながらいました。
私を始め何人かが噛まれ、その後数週間腫れが引かない状態でした。
虻やブヨ対策にはハッカ水がとても有効です。(ちなみに以前のブログでブヨ対策についてまとめておりますので、こちら「ウエストリバーオートキャンプ場Part2」もご覧ください。)
こちらのキャンプ場に行かれるときには持参されることをお勧めいたします。
宝台樹オートキャンプ場の特徴の一つがルールが厳しくないことです。
チェックイン時の細々した説明はありませんし、就寝時間の決め事もありませんし、花火をやる場所についても細かい規定がなく、非常に自由なキャンプ場だという印象を持ちました。
そういった自由なキャンプ場だとさぞやマナーの悪いキャンパーが多いんだろうなと想像していましたが、実際に過ごしてみると遅くまでどんちゃん騒ぎをしているキャンパーを見ることはありませんでしたし、他のキャンパーの迷惑になるような言動をされている方もおられませんでした。
なぜ、ルールが厳しくないのにマナーの悪いキャンパーが少ないのか、下記は私の仮説です。
仮説1:アクセスが悪い
宝台樹オートキャンプ場は、最寄りのICから小一時間山道を走らないと到達しないことから、それなりにハードルが高いキャンプ場ではないかと思います。そのため初心者キャンパーには手を出しにくく、リピーターもしくは経験を積んだキャンパーが集まり、その結果一定レベルのマナーが総じて保たれているのかもしれません。
仮説2:サイトが広い
もう一つの仮説はサイトの広さです。
サイトが広いと何がいいか。ストレスが少ないことです。
これは私の経験からですが、サイトが狭く、隣のキャンパーと一定の距離を保てないようなキャンプ場ではキャンパーのマナーがあまり良くない印象があります。
狭い環境からストレスを感じたキャンパーの蓄積されたストレスがキャンプ場での言動の端々に出た結果マナーの悪い行動につながっているのではないかと想像します。
その観点で言えば宝台樹オートキャンプ場は一つ一つのサイト区画が広いためストレスをほぼ感じずに過ごせましたので、他のキャンパーも同じような感覚で過ごしていたとすればそれがマナーの良さに寄与していてもおかしくないかも知れません。
キャンパーのマナーに悩んでいるキャンプ場経営者の皆さんがおられましたら、区画を見直すのも一考の価値があるかも知れませんよ。あくまでも私の経験からですが。笑
つまり、宝台樹オートキャンプ場の特徴の一つが、そうサイトの一区画が広いこと、そして、そのため一区画に張れるテント数・タープ数に制約がないことです。その結果、多種多様なテントやタープが見られますし、犬連れのキャンパーが多かったり、キャンピングカーの方やスラッグラインを持ち込んで楽しんでおられるキャンパーのなど色々なスタイルのキャンパーがおり、いろいろなスタイルを見ることができることもこのキャンプ場の特徴の一つだと思います。
キャニオニングはいくつかのアウトドアツアー会社が取り扱っているようですが今回も参加したI love outdoorsのものは中でも最もハードとのこと、大小10箇所ある滝を下っていく沢下り。しかも最大落差20mの滝壺をダイブしたり5m程度の滝に足から飛び込んだり、頭から飛び込んだりでかなり厳しいものであったため、人によってはパニックになる方もおられました。
また、多少の擦り傷や打ち身は知らず知らずのうちにしているというようなタフなものであり、ちょっと油断すると大怪我する可能性もあるツアーでした。
小学一年生からいけるということだったため小学二年生の我が次男も小学六年生のお兄ちゃんたちと挑戦しましたが、開始前の説明だけで青ざめ、実際に体験してみると後半はリタイヤ寸前でしたので小学生低学年はきついかもしれない。また、ご一緒した中年女性もかなりたじろいでおり、女性も厳しいかもしれません。
しかし、ガイド役でもあり、I love outdoorsの代表でもありGrassyのトークがユーモアたっぷりかつ軽妙でかなり面白く、それだけでも行く価値はあるかもしれません。特にGrassyが20mの滝壺にロープなしで飛び込む姿は圧巻ですよ。
私たち男衆がキャニオニングに参加中に女性陣が挑戦したラフティングであるためわたしは詳細を知りませんが、聞いた限りではかなりスパルタかつ日本語がしゃべれないスタッフだったためかなり苦労したようです。
また当日は川の水量も少なく岩に乗り上げることに多かったとのこと、加えて女性2名+子供2名+男性ガイドさんだけの構成だったためカヌーの操舵もかなり大変ようです。
ちなみに下記に今回のツアーを提供してくれたガイド会社をご紹介致します。
みなかみ観光協会で教えてもらったスポットで水上ICから向かう場合国道291号線の大穴交差点を右折し、道が大きく左にカーブした後に右手に見えるエリアです。
水深数センチから1m近くまでなる清流にカジカやヤマメがおり、そこで川遊びを堪能しました。
ヤマメはサイズにして20cm程度のものがたくさんおり、加えて10−15cmのカジカ(写真)はたくさん生息しているとても綺麗な川でした。
ただ、外気温が30度を超えていても10分も入っていられないくらい水温は低いため休み休みの川遊びをしないとしらずしらずのうちに体が冷え切ってしまいます。
現に小六のお兄さんたちがかなり長い時間川に浸かりヤマメやカジカを追いかけていましたが最後は唇が紫色になり、寒さのあまり川遊びをやめたくらいでした。笑。
こちらの滝はキャンプ場から車で数分のところにある滝ですが、以前は滝の後ろを通れたらしく、今回行って見たところ何かあったのか封鎖されており、滝の裏にはいけませんでした。
ただ、滝の上から滝壺を見下ろせるエリアがあり、そこだけでも普段なかなか見れない景色が見れるためお勧めです。
ただ、駐車場にはたくさんスズメバチがいましたのでちょっと注意が必要です。
緑の山々に囲まれたキャンプ場であるため、とにかくとても景色が綺麗です。
特に今回伺った日程はとても天気が良く空の青と山の緑、そして、サイト内に点在するテントやタープなどがとても良い雰囲気を醸し出していました。
秋に来ると山の緑が紅葉し、また違う雰囲気を醸し出すのではないかと思うとまたぜひ秋にも来て見たいキャンプ場です。
もう一つ宝台樹オートキャンプ場と直接関係ないのですが、この周辺エリアの特徴として渓流筋そこかしこにあるため水遊び、川遊びには事欠かないことです。
さらに、みなかみ町エリアはラフティングやキャニオニングに適した地形なのかたくさんのツアーガイドがあり、普通に川遊びができるだけではなく、キャニオニングやラフティングなど日頃なかなか体験できない川遊びが楽しめるのも良いところではないかと思います。
何を隠そう我が家族もキャニオニング目当てで宝台樹オートキャンプ場を選びました。
逆に改善したらもっといいのになと思うことを色々考えて見たのですが、敢えて言えば行くまでもクネクネ道がなんとかならないかなというところはありますが、だからこそあれだけの広い区画を確保し、キャンパーがストレスなく過ごせることを考えると、それも悪いことではなく、そう考えるとあまり思い浮かびませんでした。笑
以上が我が家族が楽しんだ宝台樹オートキャンプ場のご紹介ですが、今回の滞在中に撮った写真や動画を集めた動画を作りましたので、よろしければこちらもご覧ください。
なお、音が出ますのでご覧になるときはご注意下さい。
ということで今回宝台樹オートキャンプ場での2泊3日のキャンプについてお伝えして来ましたが、今回一番楽しかったことはやはりキャニオニングでしょうか。
20mの滝壺に飛び込むのは本当に非日常体験であり、少し背筋がピリッとする緊張感があるだけではなく、大自然の雄大さ、怖さを痛切に感じられる体験でした。
そんな体験を子供達にさせてあげられた事も父親としてとてもよかったなと思います。
特に小学二年生の次男がやり切ったことは感動さえも覚えるくらいです。
どんなことでも一度自分がやると言ったことを、ブルブル震えるほど怖いことでも、次男は最後までやり切りました。
そんな次男は眩しく見え、また一つ大きく成長したなと感じると同時に、心から誇りに思いました。
最後は親バカで大変申し訳ないですが、そんな宝台樹オートキャンプ場でのキャンプでした。
終わり
2018年7月14日
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