毎回同じことを言っているようですが、またしてもいいキャンプ場を見つけてしまいました。
そこは透き通る冷たい水が流れる清流を中心とした美しい景観を持つキャンプ場でした。
「南アルプス三景園オートキャンプ場」は山梨県北杜市の北部の山あいにあるキャンプ場です。
我が家のあるさいたま市からは川越インターから圏央道、中央道を経由し須玉インターで高速を降りて15分ぐらい走り、合計約3時間で到着。
事前にキャンプ場ホームページのアクセス情報に記載のあった通り「フレンドパークむかわ」を目指したためすんなり到着できましたが、チェックイン後に行った買い物帰りに住所入力でキャンプ場を目指したところ三景園の上部の森の中の狭い林道にナビされてしまい、大変な目に遭いかけましたので到着した時にカーナビに現在地登録をするなど注意が必要だと思います。
キャンプ場の立地する北杜市は、サントリーウイスキーの工場やワイナリー、天然水かき氷などが周辺にあり、豊富で美味しい『水』を活かした地域です。
三景園は、場内から南アルプスを見渡したとき『鳳凰三山』『甲斐駒ヶ岳』『八ヶ岳』の3つの代表的な山の景色が見えること、そして『山』『川』『森』の3つの景色が楽しめることから命名された通り、美しい山と透き通った清流が流れる森の中にあるキャンプ場です。
その美しい景観とあるがままの自然がなんとも言えない心地よさを与えてくれます。
キャンプ場は標高は700mくらいのところにあり下界は気温40度の中で7月末の日中で気温は30度くらい、夜間は25度くらいですが、山の間を流れる大曲川の流れが風を生み出し、気温以上に涼しく感じ、寝るときに暑さで寝苦しいと感じることは一度もありませんでした。
今回はCサイトという大曲川に面した景観の良いサイトにテントを張りましたが、サイト自体は十分に広く、自然の造形を活かしたサイトであるため形はまちまちですがどのサイトも目測で100㎡以上はあると思いますの大きめのテントとタープを張ってもまったく問題ありませんでした。
また、今回初めてキャンプ中に激しい夕立に会いましたが、キャンプ場のホームページにもあるとおり、サイトの水はけがとてもよく、スコールのような雨が小一時間降ってから1-2時間で水が引いていました。
管理棟はキャンプ場の中央に配置され、その周辺にごみ捨て場なども配置されているためどのサイトからもアクセスがしやすくなっています。
また、炊事場やトイレなどの水回りも頻繁に清掃されており十分な清潔さと利便性があり、不快に感じることは一度もありませんでした。
上記にいろいろ書きましたが我が家族に取って一番のお気に入りは川遊びでした。
とにかく、川の水が冷たくて、澄んでおり、川に立ち見回したときの風景がなんとも言えず美しいのです。
川自体、川下りには丁度良い流れの速さと川の深さであるため自分で浮き輪を持ってくればプチラフィティングを楽しむことができます。
また、流れが緩やかで大人の膝上くらいの深さの場所が随所にあり小さな天然プールのようになっているためこどもも安全に泳いだり水遊びを楽しむことができます。
さらに、高い滝があったり低い滝があったり、急な流れがあったり緩やかな流れがあったり、複数の流れに別れたり流れが集まって一つになったり、流れに沿って清流を探索していくと美しい山並みと青い空を背景に様々な清流の顔を楽しむこともできます。
清流散策の途中で多くの生き物に出会ることも楽しみの一つです。川を歩いているとオニヤンマやオオムラサキが横を通り抜け、足元ではバッタが飛び回っています。川の中にはおたまじゃくしやカエル、カジカ、ヤマメなど多くの生き物が生息しており、その生き物達を子供達と一緒に捕まえて観察したり、一日中いても飽きない最強の川遊びスポットだと思います。
言葉であの美しさを表現することに難しさを感じるため南アルプス三景園オートキャンプ場の美しい風景とたくさんの生き物たちを集めた簡単な動画を作成しましたのでこちらもご覧ください。→
昨年から始めたキャンプですがもう少しで両手くらいの数のキャンプ場でキャンプをしたことになります。
そんな中、いろんな意味で一番「美しい」と感じたキャンプ場は三景園かもしれません。
それを一言で表現するならば「山と清流と空の美しさ」だと思います。
実は北杜市のキャンプ場は「篠沢大滝オートキャンプ場」という三景園から数キロしか離れていないキャンプ場に昨年伺っており、そこもとても素晴らしいキャンプ場なのですが、三景園の方が少し上流に位置しているためか「景観の良さ」と「清流感」では三景園の方が優れているように感じます。
また、前回のキャンプで同じ山梨県でもちょっと東部の笛吹市にある「黒坂オートキャンプ場」に行っていたため、我が家族はクワガタやカブトムシなどの昆虫に興味がなく探す努力をしませんでしたが、キャンプ場にはクワガタやカブトムシが好むクヌギやコナラの木が多く、夜間トレイのライトの下にクワガタがいるようなところなのでおそらく探せばクワガタやカブトムシも多くとれるのだと思います。
ということで今回は山梨県北杜市の「南アルプス三景園オートキャンプ場」に伺い、新たな最強川遊びスポットを楽しむことができましたが、一つ残念だったことは天候に恵まれず曇りが多かったため星空の美しさを楽しむことができなかったことです。
でも、リピートする可能性が非常に高いキャンプ場ですので満天の星空は次回の楽しみに取っておきたいと思います。
まだ、夏休みは始まったばかり。
関東近辺でキャンプに行く予定がある方は三景園も候補に入れてみてもいいかもしれませんよ。
北杜市は、人口5万人弱、面積の75%以上を山と森が占める典型的な山間部の都市です。
平成の大合併で2004年に生まれた市ですが、他の地域と同様に年々人口が減少しています。
しかし、その中身を見てみると少子高齢化のため死亡数が出生数を大きく上待っているため急激に人口が自然減少していますが、他の地方都市に比べ転入超過数が大きいため人口減少のスピードは緩やかです。
そんな北杜市においてもっとも雇用を生み出している産業は、製造業(特に飲食品製造業)、ついで小売業、宿泊・飲食サービス業となっており、豊富な水資源を活かし、飲食料品の製造や観光により成り立っている市といえます。
確固たる資源である『水』を持っていることから一定の雇用が生み出されており、そのため納税者一人当りの課税対象所得は類似団体に比べて20万円以上高く、その個人所得と製造業の工場が立地していることによる法人税・固定資産税により税収は類似団体を大きく上回っていることから財政力指数は類似団体に比べ勝っています。
地方自治体の借金を表す将来負担率も類似団体を下回り、貯金を表す財政調整基金の額も多すぎることはあっても十分な水準となっているだけでなく、間接費の額も類似団体以下となっていることから全般的に良好な行財政状況といえます。
しかし、山間部の都市の特徴か下水道事業会計に対する拠出金の水準が類似団体平均の3倍以上となっており、市の財政を圧迫しているようです。
また、面積の広く、人口が少ない、さらには高齢者が多い環境では致し方ないところもあると思いますがマクロ視点でみると人口一人当たりの地方交付税額が類似団体を大きく上回っており、 自立した地方自治体とは言えないようです。
北杜市は『水』という素晴らしい資源があるためまだ恵まれていますが、山間部の都市が多い日本において北杜市のように人口が少なく、少子高齢化が進んでおり面積は広いが可住地面積が狭い人口地方都市が自立できるモデルを作ることが日本全体の行財政の効率化には効果が高いのではないかと感じます。
北杜市の詳しい統計データはこちらをご覧ください。
2015年7月29日
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