今回は山梨県南アルプス市にある「ウエストリバーオートキャンプ場」に伺いました。3年前からキャンプを始め、これまでに十数箇所のキャンプ場に伺いましたが、今回のウエストリバーは子供達が初めてもう一度行きたいと言ったキャンプ場だったためリピートすることになりました。
ちなみに今まで伺ったキャンプ場はこのような感じです。
ウエストリバーオートキャンプ場へのアクセス、買い物場所、チャックイン・アウト時間などの情報は前回訪問時のブログをご覧いただくとして、今回はウエストリバーオートキャンプ場の「変わらぬ良さ」「新たな発見」「さらに楽しむ」についてお伝えしたいと思います。
青い空・白い雲・森の緑・透明な清流が生み出す景観に囲まれながら沢が生み出す心地よい流れの音や様々な虫の音を聞き、川の流れに沿って流れる爽やかな風を感じていると心がすーーと洗われる感覚を覚えます。「心の洗濯」とは言い得て妙だと思います。
写真は、水遊び場の最上流部を下から撮ったところですが、まさに青い空・白い雲・深緑の森・透明な清流が一枚に収まるお気に入りの場所です。ちなみにここで滝浴びをしたりすることができ、私と長男は欠かさず滝行を行います。笑
子供達がもう一度ウエストリバーに来たいといった理由の一つがここの川遊びなのです。水がとても綺麗で、少し水の中を覗けば20-30cmクラスのニジマスや10-15cmくらいのヤマメやカジカが足元に泳いでいるのが見えます。また、水深が深いところでも1mくらいしかないため子供にとってはそりゃ天国ですよね。
浮き輪で流れに乗ってみたり、水中メガネをつけて魚をつかめてみたり、水鉄砲で遊んでみたり、水の掛けっこをしてみたり、滝浴びに行ったり、、、遊ぶことには事欠きません。前回今回共に二泊三日で伺いましたが、次回は三泊したいと子供達がいう程この川遊びは魅力的なようです。^^
今回私はお会いする機会がなかったのですが、このウエストリバーの魅力の一つに創業者であるおじさんの存在があります。前回もいろいろよくしていただいたのですが、今回も子供達にとても優しく接していただきました。
「また来たい」という感覚を生み出す最も大きな要素は「また会いたい」なのかもしれないですね。
ちなみにこのおじさんは、大概ニジマスつかみ取りエリアの隣にある唐揚げ小屋にいます。
我が家族がウエストリバーに伺う理由の一つがこれです。
前回伺った折にいただいた味を家族皆忘れられず、今回も家族4人で釣った10匹のニジマスのうち8尾を唐揚げにし、釣りをしながら美味しく頂きました。
何度食べても美味しく感じる理由は、前述の優しいおじさんが揚げてくれているというのもあるかもしれませんね。^^
ということで前回今回と合わせると家族4人で16尾たいらげるほど中毒になっている我が家族でした。笑
ウエストリバーは標高600mくらいの場所に立地していますが日中は暑く、油断すると簡単に熱中症になります。私も現に設営時と撤収時に軽い熱中症のような状態に何度かなり、その度に小休止し、水分補給をしていました。我々が伺った期間は日中の最高気温は36度にもなりました。
でも、日中の暑さの割には夜間はかなり過ごしやすく、半袖短パンでは少し肌寒いくらいでした。私は星空を撮影するために夜中の3時くらいに起き出しテントの外で写真を撮りましたが、30分くらいで体が冷え切るくらい体感温度が低く感じました。
夜の気温は見ていないためわかりませんが体感気温20度くらいではないかと思います。
しかし、それがここの魅力なんだと思います。
日中は山から流れてくる冷たい水に浸かり川遊びをするので暑すぎるくらいが丁度よく、夜は焚き火の暖かさが心地よく感じられ、テントの中が丁度快適に感じるくらいの気温に下がるため1日通して快適に過ごせるのです。
お風呂、お湯の出る炊事場、ペット連れの方への配慮、ライブラリーなど前回のブログでも書きましたが、管理がきちんと行き届いており、様々な方が楽しめるような配慮が随所に感じられるのはこのキャンプ場の良いところだと思います。
それに加えて今回付け加えるとすれば、設備などが生き届けば行き届くほど料金が高くなりがちですが、ウエストリバーはこれだけ行き届いているにも関わらず超繁忙期でも良心的な価格であることだと思います。
就寝間際に突然テントの入り口付近でバサバサという虫が羽ばたく音がし、長男の「カブトムシだ!」という声に目覚め外に出てみるとテントのネットにカブトムシのメスがしがみついているではないですか。(その晩はあまりに眠く、翌日は撤収で忙しくカブトムシの写真を撮ることができなかったため代わりに長男につきまとったキリギリスの写真を載せました。笑)
おそらく光によってきたのだと思われますが、ということはキャンプ場周辺にはたくさんカブトムシがいるということです!
次回はカブトムシ捕獲グッズも持参しなければなりません。笑
前回訪れた時は曇り空だったため綺麗な星空を見ることができませんでしたが、今回は天候に恵まれ、衝撃的な星空を見ることができました。
流れ星も数分おきには観れるほどの美しい星空はなかなか見る機会がないため存分に楽しませいただきました。
その美しい星空を記録に残すため夜中に一人で起き、黙々と写真を撮りましたが、まだまだ腕が伴っておらず、中途半端な写真で恐縮です。^^;
ちなみに家に帰ってから写真をよーーく見てみると中央に筋状のものが写っているではないですか。これはもしかして天の川?
すももは酸っぱい果物という印象しかなかった我が家族に衝撃をあたえたのは「貴陽」でした。
家族でニジマス釣りを楽しんだ後、釣ったニジマスを唐揚げにしてもらいその場で食べるのが我が家のルーティンなのですが、ニジマスを唐揚げにしてくれるおじさん(上述のウエストリバーの創業者)に今回は「貴陽」というすももの王様をいただき、それが「貴陽」との出会いでした。(ちなみに前回は子供達にと余った唐揚げをいただきました。笑)
「貴陽」を食べている子供達が「うまい!」と絶叫しているので「そうなの?」という感じで私も食べて見た所、仰天の味でした。
明らかに今まで食べた「すもも」とは異なり、「すもも」の爽やかさを保持しつつもとんでもなく甘いのです。
あまりに衝撃的だったため帰りにウエストリバーを出てすぐに所にある地元のすもも直売所に立ち寄りました。そこでまた素敵なおばさんに出会い、色々な種類のすももを試食のレベルを超えるくらい食べさせてもらいました。笑
ということで最終的には自宅と義理の父母・弟用に「貴陽」を含め大量にすももを買って帰りました。
ちなみに写真左側の大玉のすももが「貴陽」です。
今思えば前回も相当やられたのですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるものですね。今回もかなりの勢いでブヨにやられ、いい加減に学習しましたので、学習内容をご紹介いたします。
・ブヨって何?
体長3-5mmのとても小さな虫でハエのような形状をしており、小さいため噛まれて痛みを感じるまで気づかないことが多いです。しかも蚊取り線香などの虫除けが効かないらしく我が家族も相当な数の蚊取り線香をたきましたがほとんど効果がありませんでした。
ブヨは蚊とは異なり刺すことはなく噛むそうです。そしてその噛むときに毒素を傷口に残していき、それが腫れやかゆみを引き起こすとのこと。
不思議なことに同じ半袖短パンだったにもかかわらず今回子供たちは全く噛まれず大人ばかり噛まれました。しかも噛まれるのは足元ばかりで腕などは全く噛まれません。
ちなみに私はアブとブヨを完全に勘違いしていました。(違いについては下記サイト「ブヨやアブの最強の対策法と刺された後の対処法とは…」をご覧ください。
・噛まれない対策
ここからは体験談ではなく、次回に向けて調べた内容になります。
対策は大きく「噛まれない対策」と「噛まれたときの対策」に分かれます。まずは噛まれないための対策ですが、調べたところによるとハッカ油が良いとのこと。思い返せば管理棟にハッカ油らしきものを含んだ虫除けが売っていたように記憶しています。(一昨年の記憶なので曖昧ですいません)
なお、ハッカ油スプレーは自分でも作れるらしいので次回は下記のサイトなどを参考にし、自分で作ってみたいと思います。
今回は上述した通り足元ばかり(正確には足首のあたり)噛まれたため、そのあたりだけを噛む特徴があるのであればちょっと暑いですが長めの靴下を履くという方法もあるかもしれません。
・噛まれたときの対策
ブヨに噛まれた状態でそのままにしていくと毒素が幹部周辺に回り、ひどい場合は直径5cmくらいの大きさに腫れることがあります。こうなると痒いと同時に痛みも伴いますのでかなり不快です。
ところが噛まれた直後に消毒をし、ポイズンリムーバー(市販されている毒素を吸い出す器具)を使い、毒素を吸い出すとかゆみも腫れも痛みも出ずに済むそうです。この辺の詳細についても下記のサイトがとても参考になりました。
サイトに到着し、設営を開始するときにまず悩むことは配置です。風向きが良く日陰量がもっとも多くなるテントとタープの位置は?煙がテントに入らない最適なBBQ位置はどこか?キッチンやリビングはどこにするか?などなどいろいろ悩ましいですが、最近我が家族が意識しているポイントをウエストリバーのケースを例にちょっとご紹介したいと思います。
・キャンプ場の地形の特徴を把握する
ウエストリバーの場合は北西から南東に長く中央に川が流れ、すり鉢状の地形に特徴があります。そのため川の上流を背にすると太陽は左から登り右に沈み、今回我々が設営したCサイトの場合は風は右後方から左前方に吹いていきます。
・最適な配置の条件
設営するサイトの形状にもよりますが、理想的には下記の条件を満たす配置が取れればベストではないかと思います。
1. テントの入り口を風上に向ける
2. BBQの風下にテントの出入り口を設置しない
3. 太陽の動きに垂直にタープを張る(ヘキサタープの場合)
・ウエストリバーのCサイトの場合
Cサイトは向きや場所により多少形状や広さが異なりますが基本的にL字型の設営スペース+駐車スペースという形状になっており個人的には右図のようなパターンが良いのではないかと思います。
『西側サイト』
テントが道路に面しているのが嫌な場合はBBQを行い位置と食事などをとるタープの位置が離れてしまいますがタープとテント位置を入れ替えるのも良いと思います。
『東側サイト』
テント入り口が風下になってしまいますが、入り口の逆側の開口部を広めに開けることで風が通る快適なテント内になると思います。
上記はCサイトの場合であり、あくまでも一例なので実際に現地で太陽や風を感じ、試行錯誤しながら設営すること自体が楽しいと思いますのでぜひいろいろなパターンを試していただき、教えていただければと思います。
水遊び場にはニジマス、ヤマメ、カジカなど自然な川の生き物がたくさん生息しており、子供達と生き物が触れあう絶好の場所です。ただ、捕まえたときに生き物を傷つけてしまったり、弱らせてしまうのは本末転倒です。そこでこんな道具があれば子供達が生き物を傷つけずに観察できて良いのではないかなというものをいくつかご紹介したいと思います。
・まずは捕獲!
生き物に触れあうにはまず上手に捕まえなくてはなりませんが、捕まえる対象が上述したような体長20-30cmのニジマスやヤマメ、体長10-15cmくらいのヤマメやカジカであり、水深は深いところでも1mくらいということで、こんなものがあれば生き物を傷つけずに捕まえられるのではないかと思います。
1. 水用の網(柄が短いもの。水深がないため柄が長いと邪魔)
2. 水中眼鏡(できれば水中で呼吸できるシュノーケリング)
3. 箱メガネ (水上から水の中の様子が見えるためかなり便利)
・観察する!
1. ➢ 小さい水槽(10-15cmクラスのものを入れて観察。後で監査するときにそのまま水につけておける。)
2. ➢ 魚籠(20-30cmクラスのものが取れてとき用。滅多に取れないですがニジマス釣りのときなどにも使えるのであると便利)
そして、重要なことは必ず元気な状態で生かして自然に返してあげることです。
時より生きた状態でテントサイトまで持って行き、しばらく飼おうとする方がいましますが、せまい水槽に入れた状態だとすぐに酸素がなくなると同時に水温がどんどん上がり茹で蛙のようになってしまい、すぐに弱ってしまい、最終的には死んでしまいます。また、人の手の体温に長く触れると魚は火傷をしてしまうといいますので観察はできる限り水辺で、触るのであれば川の水につけながら優しく触ってあげてください。
今回は二度目のウエストリバーオートキャンプ場でしたが、改めて二度の滞在を思い返してみると訪れる度に期待に答えてくれるだけでなく、何か新しい楽しみや驚きをもたらしてくれるキャンプ場でした。
このキャンプ場は以前にもお伝えしましたが家族経営のキャンプ場であり、創業者のおじいさん夫婦とお二人おられる息子さんのご家族で経営されておられるのですが、ご家族で経営されることでの難しさもあるのだと思いますが、ご家族で経営されているからこそ一体感が生まれ、大切なものが受け継がれていき、結果として今のウエストリバーがあるように感じました。
また、以前のブログで一部マナーが悪いキャンパーがいるという点に少し触れましたがその辺りは変わっておらず少し残念でした。特に目に付いたのは、炊事場に生ゴミをそのまま捨てていることや、川遊ぶ場周辺でのゴミ、そして今回は川辺にカラカラに干からび捨てられていたニジマスの死骸です。
とても残念ですが、多くのことが集まる場所だと一定数そういう方がいることは避けられず、我々にできることは目に着いたらできる範囲でゴミを拾い適切な場所に捨てることや我々自身が生き物を適切に扱うことがなんだと思いますので、これからもできる限りのことをしていきたいと思います。
ということで今回は2度目の「ウエストリバーオートキャンプ場」のご紹介でした。
昨年作成した動画もありますのでよろしければご覧ください。
次回は、群馬県のどこかのキャンプ場に出没する予定ですので、またご報告できればと思います。
2016年8月7日